MBTI

判断型(J型)と知覚型(P型)

MBTI

MBTI(エムビーティーアイ : Myers-Briggs Type Indicator)は、とても良く当たる性格診断テストで知られていますが、その診断項目には、判断と知覚というものがあります。

MBTIについてまだ、知らないという方は、以下の記事を参考にしてください。

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判断型(J型)と知覚型(P型)

人間関係に緊張をもたらす最も重要な性向、情報を集めたり決断を下したりして、ほかの人とかかわりを持つときに言葉や行動に表す際、判断型(J型)と知覚型(P型)の2つの性向があります。

人は判断的な面も、知覚的な面も両方持っていますが、通常どちらかに偏っています。

判断型(J型)は、素早く決断・計画を立て、そのとおりに実行したいと思っています。
判断タイプのことは、Judgment(判断)の頭文字から「J」と略すことが多いです。

反対に、知覚型(P型)は、臨機応変に対応することを好み、計画を立てたとしても、変更することも多いです。
判断タイプのことは、Perception(知覚)の頭文字から「P」と略すことが多いです。

物事に臨む態度、戦略

判断型(J型) <—> 知覚型(P型)
外的にはっきりと認められた基準に従って行動し、秩序を維持しようとする傾向が強い人と、 いつでも、状況に応じて変更可能で臨機応変に対応しようとする傾向が強い人がいます。

引用 『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用

判断型(J型)の人は、自分の周りに作った環境が、体系的、スケジュールどおり、秩序的、計画どおり、管理的です。
決断力があり、熟考し、あまりストレスを感じないで決断をくだすことができます。
型は仕事の計画を立て、計画どおりに仕事をします。余暇まできちんと予定をたて、何をするにも「正しいやり方」と「間違ったやり方」があると考えます。
型は、新しい情報によって決断が変わってくるかもしれないときでも、その情報を取り入れるよりも、さっさと判断してしまう傾向があります。

知覚型(P型)の人は、さまざまな状況に柔軟に、自発的に、順応性をもって、臨機応変に対処できる環境を自分の周りに作ります。
いったん下した決定に固執するのはかえって不安になります。特定の問題でどんな立場をとっているのか、ほかの人にはなかなか分かってもらえないことが多いです。
どの仕事をやらなければならないか、ある問題をどう解決するか、今日何をするかなど、だいたいなんでも「様子を見る」態度を取りたがります。
型はどんな問題についても結論(判断)を出すよりも、理解しようとする、つまり、新しい情報をいつまでも集めるー傾向があります。

極端な場合、型は決断を下すことができず、型はいったん下した決断を変えることがほとんどできなくなることも多いです。

リーダーになる場合、Pタイプは臨機応変さは優れていますが「あーでもない、こーでもない」と優柔不断になり、なかなk決定できなくなることもあります。たとえば、以下のバンド「SEKAI NO OWARI」の発言を見てみましょう↓

Saori:「今まではボーカルのFukaseさんがリーダーだったんですけど」

Fukase:「辞任しました。」
Fukase:「僕がリーダーやっていると物事進まないことも多くて、先に進まなすぎるってことで(辞めました)

実際の発言の動画

Fukaseさんはカリスマ性もありバンドのリーダーとしてやってきたと思いますが、おそらくPタイプとしての要素が強く、迅速な決定というJタイプの要素は相対的に弱かったのだと推測できます。

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判断(J)と知覚(P)それぞれの特徴

では、それぞれの特徴を見ていきましょう。

J(判断型)P(知覚型)
計画的柔軟
決断する可能性を残す
規則・ルールを好む規則・ルールを嫌う
変化を嫌う変化を好む
変更は事前に通知する直前になってから変更する
結論づける白黒つけない
計画通りが良い予期せぬ事態が良い
ギリギリになることは不快ギリギリでないとやる気にならない
支配する適応する
組織的自由奔放
時間厳守時間にルーズ
初心貫徹臨機応変

上記の表は、レールからの脱線【MBTI】J(判断)とP(知覚)の違い【16タイプ性格診断】』 より作成

J(判断型)P(知覚型)
解決する懸案する
不動様子を見る
閉鎖的開放的
計画どおり変更の余地あり
体系的流動的
確定試し
期限期限ってなに?

判断型(J型)と知覚型(P型)が上手く付き合うには
判断型(J型)と知覚型(P型)の親子関係

判断型(J型)と知覚型(P型)が世界を体系化する方法

知覚型(P型)は(自分の)外の世界の自由を得るために内界を体系化し、判断タイプは(自分の)内の世界の自由を得るために外界を体系化します。

判断型(J型)は考えるとき、自分の心の庭を歩き回るのが好きです。鯉の池で魚が泳ぐようにアイデアや思考が浮かんでくるので、集中したり、はっきり眺めるためには、冷静さや 落ち着きが必要です。判断型(J型)の思考が深いところで中断されるのは、鯉の池の水を乱すようなもので、小さなアイデアが泳いでいってしまうので、判断型(J型)はそれを取り戻すことができるかもしれませんし、できないかもしれないのです。

このため、判断型(J型)は外部環境をある程度コントロールする必要があります。潜在的な混乱を避けるために警戒しなければならないのです。最初は単なる思考の必要から始まったものが、環境に秩序を持たせるという総合的な必要性にまで発展していくのです。判断型(J型)の場合、家の中が整理整頓され、視覚的な散らかりがない方が思考力が高まるという報告がよくあります。したがって、ほとんどの場合、家の中を整頓しておく方が楽になります。それは、自分の車、仕事机、個室などでも同じです。

知覚型(P型)は正反対です。思考や感情はよく整理されており、もしあなたが知覚型(P型)の思考を途中で遮ったとしても、知覚型(P型)の心はたいていそれをタグ付けして保存し、後で思い出すことができます。それを思い出すには、適切な主題、カテゴリー、心の付箋を見つけるだけでいいのです。しかし、一部の知覚型(P型)は、自分の中のこの現象に気づいていません。無意識のうちに、考えや感情を整理する能力に長けているのです。一方、判断型(J型)は、自分の内部がうまく整理されていないことを自覚しています。これは、おそらく、中断されると自分の考えがわからなくなるというフラストレーションを体験しているためでしょう。

思考を整理し追跡する能力は、知覚者の最も得意とする行為である即興(アドリブ)を可能にします。知覚型(P型)にとって、外界で自由に行動し、あらゆる選択肢を確保できることは非常に満足のいくことです。しかし、知覚型(P型)が効果的にアドリブで動いたり、機会を活かそうとするならば、即座に決断することができなければなりません。

判断(J)と知覚(P)の詳細説明

『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用開始(一部改変)

生活や仕事、そして人生に臨むときの態度としてここでは、判断型(J型)と知覚型(P型)について考えます 今まで見てきたとおり、ひとりの人間の中に互いに対立する性質を抱えているわけですが、この判断型(J型)と知覚型(P型)においても 例外ではありません。これらもまた、相補的であり、どちらかに極度に偏ることは不健全なのです。

MBTIでは、外界に対する姿勢で判断型(J型)と知覚型(P型)を区別します。 では、それぞれについて説明してゆきましょう。

判断型(J型)は、外界のルール、規律から生活態度を学びます。

家庭のしつけや学校、社会、組織におけるルールをよく理解し、 構造化されたものを信頼し、それに従います。

外界に構築されたシステムやルールは、 それが調和を保ち効率よく機能するがゆえに存在すると考えられるからです。

実際、判断型(J型)は自らルールや規律に則って行動することに親しみを感じます。

また、予め行動の指針を立て、それに従って物事を進行させてゆこうとします。

さらには、社会もしくは組織の規律の担い手になります。

外界のルールを従い守るばかりでなく、ルールをつくる側にもなり、他人にも規範に従うように促します。

そうして、多くの人間を取りまとめ、安定した社会や組織の構築とプロジェクトの円滑な進行を目指します。 計画性や整然さといったものの価値を否定することはできないでしょう。

しかし、この態度が強すぎると頑固になり、状況が変化していることに気がつくことができません。 不測の事態に直面したとき、それまでの規律や計画が破綻したと感じ、狼狽してしまうかも知れません。

また、人間や物事の多様な側面を見落としがちになります。 そのため、他人に対して不寛容となり、反感を買うことでかえって不測の自体を招きます。

知覚型(P型)は、外界に対して寛容で受容的です。

チャンスに対して開放的で、状況に従い即興で適切に対応します。

結論に対しては、いつでも変更可能で、時間をかけて観察したり幅広く情報を集めたりして、 より納得のできるものを探し続けようとします。

性急な判断を避け、ゆったりとした態度でことに臨み、試行錯誤を繰り返しすことによって答えを求め仕事を完成させます。 それゆえ、ときに計画を立ててことに臨む場合よりも優れた完成度になることがあります。 しかし、その詳細について計画していたことではないことは言うまでもありません。

実は、このタイプは内面に自ら築き続けている規範があります。 しかし、それは直接的に表に出てこないので他の人はなかなか気がつくことができません。

さらに、それは個人的なものであって、すぐさま他人に広く受け入れられるとは限らないものだったりします。 本人は、この内面に築き上げた規範に則り、外部に対して柔軟に対応することができます。

柔軟で臨機応変であることの価値を否定することはできないでしょう。 しかし、この態度が強すぎると、刺激に対して抵抗できず無意識のうちに反応して状況に流されてしまうことがあります。

いきあたりばったりに過ごしていると、なかなか責任を負うことはできません。 また、いつまでたっても、目に見えて仕事を完成させることができないことがあります。

『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用終了(一部改変)

脳科学の視点から見た判断(J)と知覚(P)の違いについても参考にして下さい↓

以下、それぞれの心理傾向軸の参考記事になります。

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この記事を書いた人
ナル心理学

ナル心理学では、16タイプ分類性格診断テスト(≒MBTI診断)を中心に解説!

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