MBTI

知覚機能【感覚型(S型)と直観型(N型)】

MBTI

MBTI(エムビーティーアイ : Myers-Briggs Type Indicator)は、とても良く当たる性格診断テストで知られていますが、その診断項目には、感覚型(S型)と直観型(N型)というものがあります。

MBTIについてまだ、知らないという方は、以下の記事を参考にしてください。

スポンサーリンク

感覚型(S型)と直観型(N型)とは

何事にもまず情報を集めるところから始まります。この情報収集の仕方に感覚型(S型)直観型(N型)の2タイプがあります。

人は感覚的(S)な面も、直観的(N)な面も両方持っていますが、通常どちらかに偏っています。

情報を受け取る際の姿勢

感覚型(S型) <—> 直観型(N型)
物事を五感を通してありのままに受け取る傾向が強い人と、 物事の関連性や隠された意味を捉えようとする傾向が強い人がいます。

引用 『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より

感覚型(S型)の人は、自分の周りの世界を認識したり観察したりデータを集めたりするとき、かなり具体的な事実にこだわります。
実際的・現実的で、五感で感じることを楽しむ方で、ある状況を実地に経験するほうに関心があります。自分の前で物事が厳密かつ継続的にに展開するのを好み、もっぱら五感に頼って情報を集めたりします。
感覚型(S型)は事実と詳細にこだわり、どういう意味なのかをあまり考えないことが多いです。

直観型(N型)の人は、五感で情報を集めても、すぐに直観で解釈してしまい、可能性や意味、さまざまな物事の関連性を求めがちです。壮大な企画を立てたり、物事を全体論でとらえます。およそとか、行き当たりばったりという言葉が好きです。

スポンサーリンク

感覚型(S型)と直観型(N型)それぞれの特徴

では、それぞれの特徴を見ていきましょう。

感覚型(S型)直観型(N型)
事実重視理論重視
既存のやり方に従う新奇性のある方法を考える
物事の細部を見る全体像を見る
観察・記憶パターン、意味の抽出
経験重視閃き重視
現実理想
具体抽象
実話ファンタジー
現在未来

上記の表は、くぼちんの天才ブログS(現実型)とN(直観型)の違いを解説 〜MBTIの分類②〜』 より引用

感覚型(S型)直観型(N型)
継続的行当りばったり
現実的観念的
具体的直観的
実際的理屈っぽい
堅実空想
事実夢想
実践ひらめき
各論総論

感覚型(S型)が優位な人は、地に足がついた考えを持つ反面、想像力ある自由な発想を苦手とすることがあります。
直観型(N型)が優位な人は、今ここにない新たなアイディアを思いつく反面、現実とは乖離した思考をすることがあります。

感覚型(S型)と直観型(N型)が上手く付き合うには
感覚型(S型)と直観型(N型)の親子関係

直観型(N型)未来の可能性、”今ここにないもの”を重視します。INFP(心理学者タイプ)である浜崎あゆみさんの曲「About you」にも直観型(N型)が表れています↓

決して目には映らない 形のないものを
信じてみる事は
とても恐くもあるけど それが出来るのなら
素晴らしい事ね

浜崎あゆみ「About you」より一部引用

直観型(N型)「(もし、)〇〇なら〜」という例え話や比喩表現を多用します。バンド「SEKAI NO OWARI」の曲「Nijiro No Sensou」にも使われています↓

世界の終わり / 虹色の戦争

花に声があるなら何を叫ぶのだろう
「自由の解放」の歌を
世界に響かせているだろう
平和に耳があるなら
何が聴こえるだろう

偽物の自由の歌が
爆音で聴こえるだろう

SEKAI NO OWARI「Nijiro No Sensou」より一部引用

しかし、直観型(N型)が暴走すると、迷信を信じることもあるので注意しましょう↓

「漂流教室」(著: 楳図かずお) より引用

感覚型(S型)と直観型(N型)における現実の捉え方

感覚型(S型)は情報の信頼性などを重視し、直観型(N型)は洞察力の速さと深さを重視します。

第一の違いは、直観型(N型)は情報を素早く理解し、一見異質なものの間の隠れたつながりを感知するために、パターン認識を信頼することを学ぶということです。また、現在と未来の両方について、理論的に考察し、推測することが得意です。基本的に、わずかなデータから意味を推測(推論)することができるのです。

もちろん、感覚型(S型)も同じような能力を持っています。しかし、それを信用せず、磨きをかけません。その代わり、信頼できる情報、つまり現実の世界で検証できるものを信用します。そのため、自分の歴史や他人の歴史など、歴史の達人になります。また、感覚型(S型)はモノを操るのが得意で、レスポンスも早く、その瞬間に生きる傾向があります。目の前にある現実を疑う必要性が理解できないのです。現実は信頼できるものです。推測(推論)は必ずしも正しいとは限らず、当てにならないこともあります。

第二に、感覚型(S型)と直観型(N型)は、時間に対する捉え方が違います。もし感覚型(S型)が現実の信頼できる確かな情報を重視するのであれば、過去と現在の出来事が最も重要です。感覚型(S型)はまだ起こっていないことは信じられないので、未来のことはそれほど興味がありません。一方、直観型(N型)は、そこにないもの(目に見えず存在しないもの)を見抜き、理解できることに喜びを感じます。過去は、未来を予測するための参考程度にしか思っていないのです。

第三に、感覚型(S型)と直観型(N型)では、価値観や根本的な興味が違います。感覚型(S型)にとって、「家族、伝統、今を楽しむこと」などの価値観は、すべて「既知のもの、知ることができるもの」に根ざしており、それゆえ信頼することができるのです。直観型(N型)の価値観は、意味づけ、物語、想像力、可能性、(将来の)展望、「もしも~なら」の疑問など、より抽象的なものに重点を置いています。会話は一般的にこれらのことを中心に進められ、世間話にはあまり興味を示しません。

感覚型(S型)と直観型(N型)の人口比は約75対25で、感覚型(S型)に偏っています。

感覚型(S型)も直観型(N型)も、私たちの世界では重要な役割を担っています。直観型(N型)は一般的に先駆者であり、新しい技術やパラダイムを生み出したり、新しい物の見方ややり方を考え出したりします。しかし、直観型(N型)が多すぎると、イノベーションが起きすぎて(結果、あまりに全てが革新的になりすぎて)、すべてが崩壊してしまいます。しかし、イノベーションがなければ、世界は停滞してしまうのです。

感覚型(S型)と直観型(N型)の詳細説明

『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用開始(一部改変)

情報を受け取る際の心理的な傾向について、ここでは感覚と直観を考えます。

感覚は五感で感じられることをありのままに受け入れます。

直観は物事の背後にある意味や全体像を捉えようとします。

この2つは、感受の心理機能なので意図して起こるものではなく、自然に起こるものです。

感覚と直観は、相反する性質があるため同時に両立させることは難しいですが、 実際は相補的な関係で、バランスを取って正しい認識に至ることができます。

では、それぞれについて説明してゆきます。

ここで使われている感覚というのは、五感 (視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚) によって感じ取られることのことです。 日本語で日常的に使う「感覚」の意味は幅が広く曖昧さを伴ってしまうことが多々ありますので、 ここではっきり述べておきたいと思います。

感覚のSは、英語の Sensation, Sensing の頭文字から来ています。 身体によって得られる感覚のことですね。 センサーを思い浮かべていただけるとわかりやすいと思います。

感覚タイプは、この五感によって情報を具体的に詳細に捉えることが得意です。 ありのままの様子を詳細に捉え、観察することにエネルギーを費やします。

しかし、具体的で詳細な事実にこだわる反面、物事の関連性や隠された意味については想像が行き届かない ことがよくあります。

ただし、何かを判断するときに、物事を具体的に詳細に捉えることは非常に重要なのです。 感覚タイプは、地に足がついており、現実的で実務的です。

直観というのは、第六感とでも言えばよいでしょうか。 五感から直接得られる以上の情報や全体像をつかみ取ろうとします。

背後に隠れた意味、関連性とパターンの認識、可能性の認識が突然意識に登ります。

直観タイプは、抽象的で理論的なアイデアが沸き起こる傾向があり、実際そのようなことに興味を持ちます。

しかし、関連性や可能性を見出そうとする反面、 個々の事象を注意深く観察し、具体的で詳細な情報を得ることが困難になります。

なので、ときに非現実的で実用性のない発想にまで至ってしまいます。

直観もまた、情報を受け取ることに関連した認知機能なので、意図せず起こるものです。 それでも、よく理にかなっているとことが浮かぶので、「思考しない思考」と言われます。

神秘的に思われるこの直観ですが、頭の中で無意識のうちに情報の統合が起こるのだと考えられます。

直観タイプは、アイデアや理論などを好み、はじめのうちは具体性に少々欠いていたとしても気にしません。 企画に関わることや、新しいことを始め、変化をもたらすことに向いています。

余談ですが、ここでいう直観は英語で、intuition もしくは intuiting の訳です。 ただし、内向性(introversion) の I と重複してしまうことを避けるために、 直観については2つめのアルファベットを用いて N で表すことにしています。

『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用終了(一部改変)

以下、それぞれの心理傾向軸の参考記事になります。

4ペアの性格的特徴とは(16タイプ性格診断≒MBTI)
MBTI(エムビーティーアイ : Myers-Briggs Type Indicator)は、とても良く当たる性格診断テストで知られていますが、診断結果には「INFP」「ESTJ」等と、謎の4つのローマ字が出てきます。実は、この文字には全...
外向型(E型)と内向型(I型)
MBTI(エムビーティーアイ : Myers-Briggs Type Indicator)は、とても良く当たる性格診断テストで知られていますが、その診断項目には、外向性と内向性というものがあります。自分が外向型(E型)・内向型(I...
知覚機能【感覚型(S型)と直観型(N型)】
MBTI(エムビーティーアイ : Myers-Briggs Type Indicator)は、とても良く当たる性格診断テストで知られていますが、その診断項目には、感覚型(S型)と直観型(N型)というものがあります。MBTIについて...
判断機能【思考型(T型)と感情型(F型)】
MBTI(エムビーティーアイ : Myers-Briggs Type Indicator)は、とても良く当たる性格診断テストで知られていますが、その診断項目には、思考と感情というものがあります。MBTIについてまだ、知らないという...
判断型(J型)と知覚型(P型)
MBTI(エムビーティーアイ : Myers-Briggs Type Indicator)は、とても良く当たる性格診断テストで知られていますが、その診断項目には、判断と知覚というものがあります。MBTIについてまだ、知らないという...

↓タイプ間の相性を詳しくみる↓

↑タイプ間の相性を詳しくみる↑

さらに16タイプ分類性格診断テスト(MBTI診断)を知りたい方へ
このサイトで紹介している16分類性格診断(MBTI)を深く知るには、以下の本『図解 あなたの天職がわかる16の性格』がおすすめです。この本は、16タイプごとの適職が分かるだけでなく、MBTIの要となる心理機能(認知機能)について端的にまとまっているので、MBTIのことを初めて知ったという方にもおすすめです。

以下の「Amazonで見る」のリンク先より試し読みすることができるので、目次などを一度見てみるだけでも参考になります。

このブログを広げるために1クリックお願いします

この記事を書いた人
ナル心理学

ナル心理学では、16タイプ分類性格診断テスト(≒MBTI診断)を中心に解説!

↓SNSをフォローで役立つ情報をチェック!!↓
この記事を読んだあなたの感想をSNSでシェアしてみましょう!
↓SNSをフォローで役立つ情報をチェック!!↓
スポンサーリンク
ナルメカ(ナルキンのそうなるメカニズム) -NaruMECHANISM-

コメント

タイトルとURLをコピーしました