ENTP(探すことや推理が好きな学者、研究者、探偵タイプ)の有名人を列挙しています。その発言を一部抜き出してみましょう。最も有名なENTJ(改善や運営が好きな経営者、ボスタイプ)の一人と思われるホリエモン(堀江貴文)さんとの比較を掲載します。ENTPとENTJはPとJの一文字違いなので似ているように感じますが、MBTIの4つの心理機能が全て異なるため、実際にはかなりの違いがあります。
↓自分の性格タイプを知ってみたい方はこちら↓
では、さっそく、見ていきましょう。
ENTPの有名人①:山中伸弥( 医学者。京都大学iPS細胞研究所所長、教授 )
山中 はたから見たら、僕の人生は、遠回りで非効率に見えるかもしれませんし、無駄なことばかりやっているように思えるかもしれません。もっと合理的な生き方が出来たんじゃないの? と思われるかもしれませんが、そうやって回り道したからこそ今の自分があるんじゃないかと思います。 『「大発見」の思考法』(山中伸弥・益川敏英 著) より
一方、ENTJのホリエモンは周り道は大嫌いです。
ホリエモンが語る「修業期間」を真っ先に捨てるべき、これだけの理由――職人ではなく「経営者」になれ
ホリエモン;修業期間というものがいかに無意味であるか、職人ではなく経営者視点に立つことの重要性をお伝えしたい
また別のところでは、
ホリエモン「まあ、必死になってる奴の多くは無駄な修行とか回り道を正当化したかったりもするからポジショントークは仕方ないんだけどね。」 とも発言しています。回り道や無駄はただの無駄としか考えていないということです。
筆者ナルキン・Narukinのコメント;こう見てみると、ENTPは無駄を許容するが(というより、むしろ無駄から新たな躍進が生まれる可能性に賭ける)ENTJは無駄を「単に目標から逸れること」と考えるPとJの違いが浮き彫りとなっています。
また、 以下の本に 山中教授のこのような記述があります。
山中 僕は、新しいことをなるべく試すようにしています。 ときには失敗が見えていることもあります。 でも、失敗したらどうなるのかを 見てみたい気持ちある。
山中伸弥 「柳井 正×山中伸弥「あなたはなぜ変われないか?」」 8ページより
一方、ホリエモン;「自分がうまくいくんだ。成功するんだ」と思い込むこと。 近畿大学卒業生へのスピーチより
ホリエモンは自身の著書で「信じ切る(成功する)と思って実行する」とも言っています。
筆者ナルキン・Narukinのコメント↓
- 山中教授;結果を想定せず、どうなるか楽しみにしている(Ne、外向的直観=発見するために予想とは結果を楽しみに観察する)
- ホリエモン;目標達成のために、ただ成功だけを追求する(Te、外向的思考=既に定まった目的に向かい効率を高める)
の心理機能の違いが浮き彫りです。
ENTPの有名人②:茂木健一郎
次に見るのは 茂木健一郎 (日本の脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員)さんです
茂木> いつも、ここではないどこかを思いつつ、足元を見つめている、そんな日常。
茂木健一郎さんのブログより引用https://lineblog.me/mogikenichiro/archives/8429425.html
一方、ENTJのホリエモン「目の前のことしか考えないよ」
筆者ナルキン・Narukin; 「いつも、ここではないどこか」を思っているのがENTPです。
Ne、外向的直観(発見するために予想と結果を楽しみに観察する)が第一機能※だから当然です。 ※Ne(外向的直観)が第一機能=新しい可能性を見出すのが得意・好き
ホリエモンはTe、 外向的思考(既に定まった目的に向かい効率を高める) の心理機能により早く達成したいわけです。
ナルキン(筆者)について詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
英語に対して
では、「いつも、ここではないどこか」について考えているENTPは、普段日本で使うことのない英語に関してはどう考えているのでしょうか?
茂木さん;
【茂木】イーオンさんもいろいろな学習環境を用意されているでしょうけど、やっぱりネイティブの中に自分だけがいるという状況が一番強烈ですよね。ディベートになるとみんな手加減をしてくれませんし、話題がアメリカの文化など自分が知らないことに及んだら、いくら語彙力があっても理解できません。
あのときの心細さが、英語ともっと真剣に向き合うようになったきっかけのような気がしています。僕のなかでは「日米学生会議ショック」と呼んでいて、いまだに語り草になっています。
筆者ナルキン・Narukin;茂木さんはかなり真剣に英語を学んでいることが分かると思います。
茂木健一郎さんが英語を話しているのはこちら(TEDxTokyo – Ken Mogi – 05/15/10 – (English))
一方、ENTJのホリエモンは英語の勉強は不要だと考えています。
ちなみにホリエモンが英語を話しているのはこちら
筆者ナルキン・Narukin>茂木さんは日本人としてはかなり上手なのですが、 違う国の文化を知ることが大事だと考え、熱心に言語を学んでいます。一方、堀江さんはそのようなことは全く気にかけていません。また、後述しますが堀江さんは留学は無駄だと考えています。これも
Ne、外向的直観(発見のため好奇心旺盛に他のことを知ろうとする )
Te、外向的思考(既に定まった目的に向かい効率を高める=それ以外は無視)
の違いがよく表れています。
ENTPの有名人③:落合陽一
Ne 、外向的直観 はイノベーションや発明に向かうことも多くあります。発明は、色々な要素を組み合わせることにより有益な発見をすることですからNeの心理機能を持つENTPのほうが得意です。
落合陽一 【落合陽一 × 宮台真司】人類をアップデートせよ!クズから脱却してイノベーションを起こせ。 – WEEKLYOCHIAI
落合陽一さんはMBTIを受けてENTPの診断が出ています。イノベーション大好きなENTPがイノベーティブなことをしています。
落合陽一@ochyai. 何度やってもENTP-Aにしかならない
このような大変革を巻き起こすようなイノベーションが大好きなのもENTPの特徴です。シンギュラリティ(コンピュータ技術やバイオテクノロジーが大躍進する社会ビジョン)を描いた科学者であり未来学者であるレイ・カーツワイルも同じようなタイプです。
一方、ENTJのホリエモンはこうです。
Te(達成すること)があくまでNe(未知の発見)よりあくまで重要です。Ne(ワンダフルな発見)よりもTe(着実な前進)を求めます。
『泥臭い事を気にせずやれる人は強いよね 理屈で人は動かない。ビジネスの現場は泥まみれの「総合格闘技」 』
ENTPの有名人④:苫米地英人
ENTPには苫米地英人( 日本の認知科学者。カーネギーメロン大学博士、同大学Cylabフェロー)さんもいますが、茂木健一郎さんと同様に「ここではないどこか =100年後」を見ています。
苫米地英人『100年後、日本人は太陽系惑星に住み、テレパシーも使う?』
50年後や100年後など、茂木健一郎さんと同様に「ここではないどこか =50年後や100年後」を見ています。
ENTPと似ているINTP(論理学者タイプ)の比較
ENTPは、研究者が多いですね。日本の有名人の中では博士後期課程修了者(大学院で博士号を取得したということ)が多いようです。また、過去に海外の大学や研究機関で研究していたり、語学も堪能な傾向にありますね。
では、ここで、ENTPと似ているINTP(論理学者タイプ)の比較についてもかきます。
ひろゆき(西村博之)氏やホリエモン(堀江貴文)氏もENTPとネットで推測されていることがありますが、正しくは
となります。筆者ナルキンNarukinがENTPだからこそよくわかることです。
INTPタイプであるひろゆき(西村博之)氏の解説記事もぜひ参考にしてください↓
ちなみに、ENTPは海外留学には賛成派が多いですが(Neが第一機能=主要機能であり、Ne=発見を好む、無駄を許容する&P=オプション、選択肢を残すことを好む)に対しENTJは(Te が第一機能=主要機能であり定まった目標を達成することを好みそれ以外は無視する&J=決定することを好むタイプであるので)海外留学前に明確な理由がない限り、海外留学には反対の立場をとる人が多いようです。逆に言えば、理由がある海外留学に限っては賛成の立場をとることがあるということです。
例えば、海外留学において
ENTP
→海外に行ってからやりたいことを見つければ良い(Ne=外向的直観=探索機能であり、色々な選択肢を探すこととP=オプションを残すことを好む、による)そのために海外へ行く。
ENTJ
→バイオリンを既にやっており、よりレベルの高い技術を習得するためにヨーロッパへ行く等の場合に限り海外留学に賛成。理由がない場合は反対(Ni=内向的直観、自分の直観でコレという決定一本に頼りがちなことと、J=選択肢を残すことを好まずできるだけ早く決断することを好む、による)
筆者ナルキン・Narukinのコメント> 比較に価値のある理解を持たせるには、
- これらが心理機能の違いによって起こっていることを知る
- 世間で評価されている人でもタイプにより大幅に考え方が異なり、考え方に絶対の正解はないことを確認する ことが重要です。
手前みそになりますが、私ナルキン・NarukinもENTP(発明家タイプ)です。ですから、これを作りました。
筆者ナルキン・Narukin=ナル心理学やナルヘルスを創始、考案。Ne+Tiのなせる技。
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