インターネット上で ホリエモン(堀江貴文氏)のタイプ考察を見ているとENTP(発明家タイプ)と誤認されていることがあります(INTJの時もあります)。(本当のホリエモン(堀江貴文氏)の性格タイプは、ENTJ(リーダータイプ)です)
すなわちJPタイプの誤判定です。
ホリエモン(堀江貴文氏)はENTJ(リーダータイプ)であることが明らかなのですがある人にとってはENTPに見えるようです。「ENT」が同じだからでしょうか。 ※詳しくは、「ENTP(発明家タイプ)の有名人 –ENTJのホリエモン(堀江貴文)氏との比較-」をご参考にしてください。これを読めば、ホリエモンがENTJ(リーダータイプ)だということが分かるかと思います。
この記事では、外から見ると似ている「Jタイプ(判断型)とPタイプ(知覚型)」(=JP違い)が、本当はまったく異なったタイプであることを解説し、その見分け方の方法についてをご紹介します。
↓自分の性格タイプを知ってみたい方はこちら↓
JP違いの心理機能(認知機能)
JP違いは、外から見ると同じように見えることがある一方、注意深く観察すれば全く違うこともよくわかると思います。(*むしろ他のタイプの方がよく似ているとさえ言えます)
それもそのはず、 心理機能(認知機能)を見れば、物事への取り組み方(向かい合う姿勢)が180度異なることがわかります。
心理機能(認知機能)とは?(クリックで表示)
心理機能(認知機能)とは、一言でいえば、心の働き(機能)と心の方向性(関心を持つ方向性)の組み合わせから構成される心の機能のことです。人は、この機能を使って世界を認知し、物事に取り組みます。(MBTIでは、この心理機能の得意・不得意の組み合わせで、性格タイプが16に分類されます)
スイスの心理学者であるユングは、心には4つの働き(機能)があると考えました。その4つの心の働き(機能)には、[感情型(F型)、思考型(T型)]、[感覚型(S型)、直観型(N型)]があります。
また、ユングは、内向型(I)・外向型(E)という概念を初めて提唱した心理学者としても有名です。意識が外の世界か・自分の内面に向くかどうかということです。
心理機能(認知機能)は、4つある心の働き(機能)がそれぞれ、外の世界か心の内面に向くかによって、8つに分類できます。たとえば、外向的な感情機能、つまり、外向的感情(Fe)と表現します。表で示すと以下のようになります↓
試しに下の図の左右を一段ずつ見比べてください(例えば一番上のESFPとESFJなど。主機能(第一機能)~劣勢機能(第四機能)まで全ての心理機能が異なることがわかると思います)
MBTIのタイプ別心理機能一覧
補足 上記の画像にある色付きの2文字のローマ字(Se,Ni等)は、心理機能を意味しています。詳しくは、以下の表と見比べてください↓
心理機能(認知機能) | 英語名 | 略記 | ||
知 覚 | 感 覚 | 外向的感覚 | Extraverted Sensing | Se |
内向的感覚 | Introverted Sensing | Si | ||
直 観 | 外向的直観 | Extraverted iNtuition | Ne | |
内向的直観 | Introverted iNtuition | Ni | ||
判 断 | 思 考 | 外向的思考 | Extraverted Thinking | Te |
内向的思考 | Introverted Thinking | Ti | ||
感 情 | 外向的感情 | Extraverted Feeling | Fe | |
内向的感情 | Introverted Feeling | Fi |
例えば、このブログに訪れる読者の多いINFP(心理学者タイプ)と、そのPJ違いのINFJ(共感者タイプ)を見てみましょう。心理機能が全て異なることがわかります↓
むしろINFPはISFPのほうが心理機能が似ています↓
同様にENTPとENTJは心理機能(認知機能)が全く違いますが、↓
ENTJはむしろESTJの方が似ていることがわかります↓
JP違いは、本当は分類を間違いにくいタイプだと言えます。
↓
なぜなら、機能に注目すれば、JP違いのタイプ同士の全ての心理機能(認知機能=物事への取り組み方)が違うからです。「INFPとINFJ」「ISFPとISFJ」「ESFPとESFJ」は考え方や物事への態度(物事への取り組み方・指向)が180度違います。
JP違いの性格タイプの見分け方
JP違いの性格タイプの見分けるには、タイプの上位3つの機能に注目すればいいのです。思い切って第四機能(劣等機能)を消してみましょう。(その理由は、後述します)
以下の画像は、各タイプの第四機能(劣等機能)を消したものです↓
なぜ、第四機能(劣等機能)を消したかというと、第四機能(劣等機能)は第一機能(主要機能)と相反する機能であるがゆえに(通常は第一機能がとても強いため、結果として)第四機能(劣等機能)は機能が弱弱しいものだからです。(つまり、人が実質的に使っている心理機能は、第一機能〜第三機能ということです)
相反する心理機能については、以下の「心理機能のペア」を参考にして下さい↓
心理機能のペア (クリックで表示)
これらの心理機能のペアは、対をなし協力して働きますが、互いに相反する性質があります。 ですが、大抵の場合、どちらか一方のみに活用が偏ってしまいます。 そして、その偏りが性格を特徴づけることになります。例えると、利き手の関係と同じです。慣れた利き手はいつも使っているので更に使い慣れますが、使いづらい利き手ではない方は、使わないためにいつまでも使い慣れません。
そして、実のところ、第一の心理機能は第四の心理機能の潜在的な働きに頼っています。 実際のところ、この2つの心理機能は協同的に働かすことが望ましいのですが、ほとんどの場合、それは不可能です 。
大抵の人は第四機能(劣等機能)を使わず、第一機能(主要機能)ばかり使用していますが、その状態では問題が生じてしまいます。詳しくは「心理機能の偏り」を参考にしてください。
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