16性格タイプ論(≒MBTI)は結婚に役立つのか?
MBTIタイプ論を理解することで、結婚において以下のことが役立ちます。
- あなたのパートナーをより理解する
- あなたのパートナーの違いと結婚への独自の貢献を認める
- 葛藤や問題の理由を認識するとそのような困難を克服できる方法の双方向の議論を可能に結婚に両方の当事者の貢献を肯定する
- パートナーが結婚生活から何を必要としているかを認識し、そのニーズを満たすようなライフスタイルを構築できるようにする
性格タイプは結婚する人に影響を与えるのか?
結婚相手に影響を与える要素はたくさんあります。例えば、以下のようなものがあるでしょう。
- 趣味
- 魅力
- 価値観 etc…
その中で、性格は結婚相手の選択にどのような影響を与える傾向があるのでしょうか? この分野では、主に3つの考え方があります。
性格は結婚相手の選択に影響しない?
この観点では、結婚に大きな影響を与える他の多くの要因があるという見方をします。
性格というのは、結婚相手を考える際に各個人が考慮するものですが、性格の魅力には全体的なパターンがありません。この観点から、この分野の研究では、性格と結婚の間に相関関係があるとは考えにくい。
自分とは異なる相手を選ぶ傾向がある?
この観点では、私たちは性格の違いから結婚相手を選ぶ傾向があると考えます。
これは、「異性は引き合う」という原則や、「異なる性格の人は、世の中に対処する上で相互に能力を発揮する」という原則に基づいている場合があります。
自分と似た相手を選ぶ傾向がある?
イザベル・ブリッグス=マイヤーズの本(Gifts Differing)には、結婚したカップルにどれだけの共通したタイプの文字があるかを調べたデータがあります。
共通の文字数* | 実際の割合 | 前もって予測した割合* |
4文字 | 9% | 6% |
3 | 35% | 25% |
2 | 33% | 37% |
1 | 19% | 25% |
なし | 4% | 6% |
*共通の文字数:例えば、「INTP」と「ISFP」は「I」と「P」の2文字が共通していることになる。
*前もって予測した割合*:MBTIでは全部で16タイプある。16タイプ×16タイプをランダムに組み合わせたときの割合。つまり、上記の表でいえば、全ての文字が同じ(または、全ての文字が異なる)タイプの組み合わせになる確率は6%になるだろうと予想されている。
この表は、どちらかといえば、差異よりも類似性の方が引き合うことを示す傾向にあることがわかります。
しかし、この統計は、答えよりも多くの疑問を投げかけるものです。例えば、異なるタイプ同時は引き合うかもしれませんが、似たタイプ同時の結婚は長続きすることになるのかもしれません。
心理学者のキャッテルは「安定した、普通に幸せな結婚生活における夫婦は16PF(16パーソナリティ因子質問紙)*の回答の一致率が高く、不安定な結婚生活、あるいは離婚を考えている夫婦では回答の一致率が低い」(16PF Handbook、P293)ことを発見したのです。
*16PF(16パーソナリティ因子質問紙):性格の特性を16個に分類し、それを質問紙にしました。16の因子は以下になります↓
- 知能
- 情感
- 衝動性
- 自我強度
- 自己充足
- 支配性
- 大胆さ
- 繊細さ
- 空想性
- 抗争性
- 不安の抑制
- 浮動的不安
- 公共心
- 猜疑心
- 狡猾
- 罪悪感
つまり、性格が似ている夫婦ほど長続きして安定しているということです。
この全体的な原則の中で、個人の特性によっては例外はありました。しかし、キャッテルは、夫婦の安定を生み出すには以下が関係しているといいます。
- 2人のパートナーが性格的に似ていることと
- もう1人が社会で活動するために必要なものを補ってサポートを提供できるのか
おそらく、性格タイプを意識することで、上記の(2)の重要性を認識し、パートナーにより良いサポートを提供することができるでしょう。
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