この記事では、人が最も苦手な心理機能である第四機能を取り込む(ジンテーゼ)方法について解説します。
おさらい「心理機能のペア」
MBTIは、物事に向かい合うとき、個人の選好(好み)の決定基準がどのようなものか測定するため、質問に用意された答え2つのうち一方を選ばせ、最終的には二分法(選択肢)でタイプを決定します。
選好(好み)の偏りを二分法で分類するのですから、必然的に二つの機能のどちらかに振り分けられ、
機能としては反対の心理機能のペアになります。具体的なペアについては、以下をクリックしてご確認ください↓
心理機能の4ペア
- Ne(外向的直観=”目の前の現実以外を見て”既存にない選択肢を探す)
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Si(内向的感覚=”目の前の現実だけを見て”既存の選択を続行する) - Ni(内向的直観=過去から未来への物事の変化を感じ、それから行く末を予想する)
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Se(外向的感覚=今まさに物理的に目の前で起こっていることを確認すること) - Te(外向的思考=何でも良いから効率的に改善・拡大を繰り返す)
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Fi(内向的感情=自分自身の基準にこだわりを持ち、何かがその基準を満たすか吟味する) - Ti(内向的思考=物事の真偽やメカニズムを明らかにする)
⇕
Fe(外向的感情=何が正しいかや、どうするべきかを言い争うことよりも、とにかく人間の和を大事にする)
-制作:ナルキン(Narukin)=Naru Honda(本田成)
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ですから、「第一機能か第四機能に著しく偏り、心理機能の暴走する(第一第四ループ (別名:劣等グリップ)」といった現象が起こります。
心理機能を統合(ジンテーゼ)する
二分法された二つの選択肢の一方を選ぶということは、片方が好き→もう片方は好みではないため受け付けないのも当たり前といえます。
それを解決するには統合(ジンテーゼ)をすればいいのです。
では、実際のジンテーゼはどのように行えばいいのでしょうか? 一つの方法としては、元々もっている心理機能に統合することです。入れ子にしてしまえばいいのです。つまり、主機能を使って劣等機能を包み込みます。主機能の願望を叶えるために、劣等機能を駆使すると考えても良いでしょう。
その実際の入れ子の例としては次のようなものがあります↓
タイプ | 主機能 | 劣等機能 | 統合(ジンテーゼ)する方法 |
ESFJ(社交家タイプ) ENFJ(協力者タイプ) | Fe(外向的感情) | Ti(内向的思考) | 多くの人を助け人間関係の絆を強くするには(Fe)、 全体の利益を最大化できるよう効率的な解決方法や 利益をもたらす協力関係をも考えなければならない(Ti) |
ESTJ(責任者タイプ) ENTJ(リーダータイプ) | Te(外向的思考) | Fi内向的感情) | 物事を効率的に処理する(Te)には、 人の個性や性質も考慮し仕事を 割り当てなければならない(Fi) |
ESFP(楽天家タイプ) ESTP(冒険家タイプ) | Se(外向的感覚) | NI(内向的直観) | 今ココに集中し目の前の課題を乗り越えることで(Se)、 永遠を作っていかなけばならない(Ni) |
ENFP(改革者タイプ) ENTP(発明家タイプ) | Ne(外向的直観) | Si(内向的感覚) | 物事の新しい組み合わせや可能性を開くには(Ne)、 経験をたくさん記憶して 組み合わせの元となるものを貯めなければならない(Si) |
ISFP(芸術家タイプ) INFP(心理学者タイプ) | Fi内向的感情) | Te(外向的思考) | 理想を実現する(Fi)には、効率的(Te)にならなければならない |
ISTP(実務家タイプ) INTP(研究者タイプ) | Ti(内向的思考) | Fe(外向的感情) | 真理体系を発見・構築するには(Ti)、 (一人きりでは難しく)多かれ少なかれ人の助け(Fe)が必要である |
ISFJ(保護者タイプ) ISTJ(努力家タイプ) | Si(内向的感覚) | Ne(外向的直観) | 前例のない初めてのことにも 経験済みのことのようにそつなく対処しするには(Si)、 日ごろから物事の裏側のパターンを見抜き、 パターンの体型をストックしておかなければならない(Ne) |
INFJ(共感者タイプ) INTJ(戦略家タイプ) | NI(内向的直観) | Se(外向的感覚) | ビジョンを伴った永遠をつくるために(Ni)、 今ココに集中して課題をこなしていかねばならない(Se) |
このように、元々持っている心理機能を元にした入れ子構造を作り統合(ジンテーゼ)することが重要だといえます。
そうすれば、結局、両者を統合した新たなテーゼを身につけ人生の向上に役立つのです。
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