MBTIの診断では、その人の認知を二分法によって分類します。つまり何かを認知するとき、Aという認知的傾向、それと対極であるBという認知的傾向のどちらに偏っているか(指向)を調べます。AとBは互いに正反対の性質を有する認知的傾向であり、そのどちらか一方を自然と使う(好む)傾向を「指向」と呼びます。(例えば、「今目の前の具体的な現実」と「これから起こりうる未来のこと」には、同時に意識を向けることができない)
A ←認知の偏り→ B
これは、利き手(右利きか左利きか)を調べることと同じことを表しています。利き手を使うときは、自然で無意識のレベルで上手に扱えますが、反対の手で何か作業しようとすると、意識し集中する必要があり、どうしてもぎこちなく不自然になります。それと同じようにMBTIでは、脳や心にとっての”利き手”を調べることができます。

4つの性格指標(心理傾向軸)からみる認知的傾向
MBTIでは、脳や心にとっての”利き手”とも言える認知の偏りを特定するために、4つの指標*を定めています(*その指標のことをナル心理学では、心理傾向軸とも呼びます)。
その4つの指標とは「外向と内向」「感覚と直感」「思考と感情」「知覚と判断」であり、それぞれ対極の2つの認知的傾向によって構成されています。(これら4つの指標については後ほど説明します)

異文化空間『<まとめ>MBTIの16の性格』by大迫 友 より引用
この4つの指標において、どちらの傾向がより強いか(=どちらをより指向するか)、それによってタイプを判定します(例えば、外向と内向のうち、外向を指向する等)。
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