世界各国の文化

韓国の文化

世界各国の文化

世界の他の文化と比較することで、その国独自の文化の深い推進力となっている要因を知ることができます。その国の文化はが社会の中心的な傾向を表しています。
例えば、個人の誰もが独自性を持っていますが、社会的統制により、ほとんどの人が規範(標準)から大きく外れることはありません。

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権力格差指数(パワーディスタンス指数)

誰もが一人一人違う存在であるということは、人は皆、不平等であるということです。不平等の最も顕著な側面の1つは各人が他者の考えや行動に影響を与えることができる力の度合いです。

この次元は、社会のすべての個人が平等ではないという事実を扱い、私たちの間のこのような力の不平等に対する文化の態度を表しています。
パワー・ディスタンス(権力の距離)とは、ある国の機関や組織において力の弱いメンバーが、権力が不平等に配分されていることを受け入れるであろう度合いと定義されています。

この次元で中間あたりのスコア60点の韓国は、やや階層的な社会です。

これは、すべての人に居場所がある階層的な秩序を人々が受け入れていることを意味します。
組織内の階層性は本質的な不平等を反映していると考えられており、中央集権化は人気があり、部下は何をすべきか指示されることを期待し、理想的な上司は慈悲深い独裁者であるとされています。

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個人主義指標(vs 集団主義)

この次元で扱われる基本的な問題は、社会がその構成員の間で維持している相互依存の度合いです。これは、人々の自己イメージが「私(I)」と「私たち(We)」のどちらで定義されるかに関係しています。

個人主義的な社会では、人々は自分と近親者(直径家族)だけを大切にすることになっています。集団主義の社会では、人々は忠誠心と引き換えに自分たちの面倒を見てくれる「グループ」に属しています

スコア18点の韓国は、集団主義的な社会であると考えられます。これは、家族、親戚、親戚関係など、メンバーの「グループ」に長期にわたって密接にコミット(関与)することから明らかです。

集団主義文化における忠誠心は最も重要であり、他のほとんどの社会的規則や規制に優先します。

この社会では、誰もが自分のグループの仲間に対して責任を負うような強い関係が育まれます
集団主義の社会では、違反は恥や面目を失うことにつながり、雇用者と従業員の関係は道徳的な観点から(家族のつながりのように)認識され、雇用や昇進の決定は従業員の内集団(グループ内)を考慮して行われ、経営はグループの管理とされています。

韓国はこの次元で39点を獲得しており、女性的な社会であると考えられます。
フェミニンな国では、「生活のために働く」ことに重点が置かれ、管理職はコンセンサス(共通認識)を求め、人々は仕事において平等、連帯、質を重視します。争いは妥協と交渉によって解決されます。

自由時間や柔軟性などのインセンティブが好まれます。幸福感を重視し、地位はそれほど重要ではありません。効果的なマネージャーは支援的であり、意思決定は関与を通じて行われます。

不確実性回避指標

不確実性回避とは、未来は決して知ることができないという事実を社会がどう扱うかに関係しています。

未来をコントロールしようとするのか、それともただ成り行きに任せるのか。未来がわからないという曖昧さは不安につながり、その不安に対処する方法は文化によって異なります。
曖昧な状況や未知の状況に脅威を感じたとき、文化の構成員がそれを回避するため信念や制度を作ってきた度合いが、「不確実性回避指標」のスコアに反映されています。

スコア85の韓国は、世界で最も不確実性回避度の高い国のひとつです。不確実性回避度が高い国は、信念や行動に厳格な規範を持ち、異質な行動や考え方には寛容ではありません。

このような文化では「時は金なり」で、人々は忙しく働きたいという内的な衝動があり、正確さと時間厳守が標準で、革新的なことには抵抗があり、安全性は個人の動機付け(モチベーション)の重要な要素となっています。

長期志向指標(vs 短期志向指標)

この次元では、すべての社会が、現在と未来の課題に取り組みつつも、自らの過去との(何らか)のつながりを維持しなければならないことを説明しています。社会によってこれら2つの実存的な目標の優先順位は異なっています。

例えば、この次元のスコアが低い規範的な社会は、社会の変化を疑いの目でみながら、昔ながらの伝統や規範を維持することを好みます。
一方、スコアが高い文化圏では、より現実的なアプローチをとっています。将来に備え倹約を奨励し、近代的な教育を重視します。

韓国はスコア100点満点で、最も現実的で長期的な社会の一つとされています。韓国人にとって、唯一無二の全能の神という概念は馴染みがありません。人々は、美徳と実践的な模範に導かれて生活しています。

韓国の企業では、自己資本比率を高めたり、四半期ごとの利益よりも市場シェアの着実な拡大を優先するなど、長期的な方向性が見られます。これらはすべて、企業の耐久性を高めるためのものです。

その背景にある考え方は、企業は株主のため四半期ごとにお金を稼ぐためにあるのではなく、将来の何世代にもわたって利害関係者や社会全体に奉仕するためにあるということです。

放縦(充足的、放任的、気まま)指標(vs 抑制)

今も昔も、人類が直面している課題の一つは、幼い子供たちがどの程度社会化されているかということです。社会化がなければ私たちは「人間」にはなれません。

この次元は、人が育った環境に基づいて、自分の欲望や衝動をコントロールしようとする度合いとして定義されます。
衝動を比較的弱くコントロールしようとする傾向を 「 放縦(充足的、放任的、気まま) 」 と呼び、衝動を比較的強くコントロールしようとする傾向を 「 抑制的」 と呼びます。このように、文化は「放縦的」と「抑制的」に分類されます。

29点という低いスコアは韓国社会は「抑制社会」であることを示しています。この次元のスコアが低い社会は、冷笑主義(シニシズム)や悲観主義(ペシミズム)の傾向があります。

また、「放縦主義(放任的)」の社会とは対照的に、「抑制主義」の社会では、余暇をあまり重視せず、欲望の充足をコントロールします。この指向性を持つ人々は、自分の行動が社会的規範によって制限されているという認識を持ち、自分を甘やかすことはどこか間違っていると感じています。

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