(1)権力格差(Power distance)指標(PDI)
意味:権力格差を容認するかどうか(容認すれば指標は高)
世界:アジア諸国で高く、北欧・アングロ諸国で低い
日本:アジアでは最低、しかし北欧・アングロ諸国よりは高い
(2)個人主義指標(Individualism versus collectivism)(IDV)
意味:個人主義志向か、集団主義志向か(前者であれば指標が高)
世界:北欧・アングロ諸国で高く、アジア・中南米諸国で低い
日本:アジアではインドに次ぎ高い(世界的には中間)
(3)男性らしさ指標(Masculinity versus femininity)(MAS)
意味:男性らしさ(競争や出世)が重要なら高く、女性らしさ(生活)が重要なら低い
世界:アングロ諸国は男性的、北欧諸国は女性的、アジア諸国は国別の差が大きい
日本:世界でもトップクラスの高さで、アジアでは中国がそれに続く
(4)不確実性回避指標(Uncertainty avoidance)(UAI)
意味:不確実性を回避する緊張型社会で高く、不確実さを受け入れる緩い社会では低い
世界:南欧諸国で高く、北欧・アングロ諸国は中~低、アジア諸国は国別の差が大きい
日本:世界的に見ても高い方、アジアでは韓国が日本に続く
(5)長期志向指標(Long-term versus short-term orientation)(LTO)
意味:目先に囚われず将来に備える長期志向で高く、短期的なことを志向すれば低い
世界:アジア諸国、中欧諸国で高く、中東・アフリカ・中南米諸国とアメリカで低い
日本:韓国・中国・台湾と並んで、世界で最も高い
(6)放縦─抑制指標(Indulgence versus restraint)(IVR)
意味:非常に幸せな人の割合が多ければ高く、非常に幸せな人の割合が少なければ低い
世界:中南米諸国、北欧・アングロ諸国で高、中東欧諸国で低、アジア諸国は中~低
日本:アジア内では高い
世界各国との比較の中で日本についてまとめる。権力格差指標はやや低、個人主義指標は中間、男性らしさ指標はトップクラス、不確実性回避指標は高、長期志向指標はトップクラス、放縦─抑制指標は中間。つまり日本社会は、男性らしさ(競争や出世)が高く評価され、不確実性を回避し、長期志向の考え方が非常に強い一方で、権力格差、個人主義、放縦─抑制については世界の中間程度である
上記は、以下の著書のAmazonのつくしんぼうさんのレビューより引用
この記事を読んだ感想を以下のボタン↓からSNS上にシェアしてフォロワーに知らせてみよう!
↓自分や他者の性格タイプを知ってみたい方はこちら↓
ホフステード博士の文化的次元理論をより詳しく知りたい方におすすめ↓
コメント