MBTI

優勢心理機能と劣勢心理機能の綱引き – 優勢劣勢ループ(第一第四ループ) –

『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用開始(一部改変)

優勢心理機能と劣勢心理機能の綱引き 優勢-劣勢 ループ
第一の心理機能(優勢心理機能)と第四の心理機能(劣勢心理機能)は一組になって働きます。

劣勢心理機能は働かないのではなく、強く働いたり、全く無視されてしまったりと、 繊細な取り扱いが困難なのであり、それゆえに、タイプを強く特徴づけるものです。

少々、おさらいをしましょう。

優勢心理機能は、そのタイプが最も難無く働かせることができる心理機能で、 分化発達の程度が進んでおり、認識や意思決定において主導権を持つものです。

一方、劣勢心理機能は、抑圧される傾向にあり、遅れて発達してくるものです。 そして、これを働かせることにはかなりのエネルギーを要します。

ということでしたね。

(おさらいはここでおしまい)

劣勢心理機能は、優勢心理機能に対して密かなる下支えとなっています。

また、第一から順に、第二、第三と来て、最終的に第四の心理機能に向かうことから、 そのタイプにとって、劣勢心理機能は、切望し惹かれるものでもあるのです。

ときたま、息抜きとしてこの劣勢の心理機能を用いることで、普段とは違った素晴らしい経験をすることができます。

例えば、INTJやINFJが、普段は高度に抽象的で理解困難なことに取り組んでいたとしても、 劣勢の心理機能を働かせるような息抜きをすることによって、リフレッシュすることができ、 それが元で本業も進むようになるというものです。

INTJ, INFJの劣勢心理機能は外向的感覚ですから、例えばスポーツを見たり参加したり、もしくは 外食で美味しいものを食べたり、旅行して珍しい風景を眺めたりすることです。

しかし、劣勢の心理機能は、良くない影響をもたらすことも多いようです。 優勢の心理機能の影に追いやられて、無視されてしまうと、その反発が不健全な形で表に出てくるようになるのです。

優勢心理機能と劣勢心理機能は2つで1つ。

これによって、身体や精神をあまやかしたり、逆に不健全なまでに禁欲的になったり、と極端な行動で 自分や他人を傷めつけてしまうことになります。

優勢心理機能と劣勢心理機能の統合を果たすには、いきなり劣勢の心理機能に固執するよりは、 第一から順に用いて、第四を利用するようにする流れを作ったほうが良いということでした。

しかし、優勢心理機能が強く働けば働くほど、それに引っ張られるように、 もしくはそれとバランスを取るようにして、劣勢心理機能が意識上に登るようになります。

これらふたつの心理機能は、相反する性質があるので、両方同時に満足させることが難しいものです。 なので、ときには極端にどちらかに偏った行動を取ってしまうことも起こります。

ときおり、劣勢の心理機能のほうが突出して利用されることが起こります。

例えば、INTPが人とのつながりを突発的に求めて、今までの理論的な考察を台無しにしてしまったり、 INFPが極端に合理的な正論を基にした言動で、倫理観や他者に対する配慮を押しやってしまったり、 などといったことが起こるのです。

INTPが、EFJのような行動を取ったり、INFPがETJのような行動を取ったりすることがあります。

そうまでいかなくでも、INTPの劣勢心理機能である外向的感情が下支えもしくは目標地点となっていることから、 優勢心理機能を用いて、人間関係を理論的に捉えることにエネルギーを注ぐことがあります。

INFPがMBTIに興味を持つのは、用いている心理機能を見れば素直に受け入れることができます。 他のサイトの統計などを見ていると、数の上でINFPに続くのがINTPのようです。 INTPのMBTI研究者さんもそれなりに見受けられます。

一方、INFPが科学技術やプログラミングなど、 直接は人間に関わらないことにその直観と知恵と合理的判断を費やす人たちもそれなりにいるようです。 そんなINFPたちも、その仕事の意義や影響力のことはしっかりと認識したうえで情熱をもってやっているのでしょう。

さて、そうやって、優勢と劣勢の心理機能は、 徐々に統合されるような形で意識されるようになってゆきます。

そうなると、用いているペアの区別が困難になることがあります。

例えば、Si優勢のタイプが、過去の記憶に対して、劣勢心理機能であるNeによって 自己の内で本質を見抜くような意味付けと抽象化を行った場合、発散しないという特徴を持ちながら、 五感を超えた認識に至るわけです。 そうなると、Niが働いた結果と区別することが困難です。

もうひとつ、例えば、Fi優勢のタイプが、 内面における善悪の価値判断に対して合理的で分かりやすい裏付けと秩序を与えた場合、 単にプラグマティックな発想で終わることなく理論的に考えた認識に至るわけです。 そうなると、Tiを使った結果と区別することが困難になります。

特に、充分な知識と識別力がない場合は間違ったタイプをそれだと思い込んでしまうことがあります。

こういった理由から、以下のタイプどうしは区別しにくいことがあります。

  • INFP INTP
  • ISTP ISFP
  • ISTJ INTJ
  • ISFJ INFJ
  • ENTP ESTP
  • ENFP ESFP
  • ENFJ ENTJ
  • ESFJ ESTJ

INFJだと思っていたら、実はISFJだった。なんてこともあるかもしれませんね。

実際には、心理機能やペアの話しをしっかりと理解すれば、区別は出来るはずです。

タイプに優劣はありません。ぜひとも、自分にしっくりくるタイプをじっくりと当ててみて下さい。

『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用終了(一部改変)

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