MBTI

内向的感情(Fi)「理想を追い求める人」

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MBTI(エムビーティーアイ : Myers-Briggs Type Indicator)は、とても良く当たる性格診断テストで知られていますが、人にはそれぞれ得意な(よく使っている)心理機能(認知機能)があると考えられています。そのうちの1つが「内向的感情(Fi)」で、この機能が強い人は、価値観を大切にし、感受性が高いです

内向的感情(Fi)が強いタイプは、ISFP(芸術家タイプ), INFP(心理学者タイプ), ESFP(楽天家タイプ), ENFP(改革者タイプ)といったFPタイプです。

↓自分の性格タイプを知ってみたい方はこちら↓

16タイプ性格診断

MBTIについてまだ、知らないという方は、以下の記事↓を参考にしてください。

また、事前に4つの心理傾向軸↓についても知っておくことで、より心理機能(認知機能)を理解することができます。

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内向的感情(Fi)とは

内向的感情(Fi)は、”これは私にとって正しいことなのか”と問いかけます。 自分自身に対して誠実に、そして正直に決断する必要があるとき、私たちを導いてくれるのは内向的感情(Fi)なのです。ある行動や言葉が人間の主観的な体験にどのような影響を与えるかを理解したとき、あるいは納得感や確信を得たとき、あなたは内向的感情(Fi)を意思決定の基準として使っているのです。

内向的感情(Fi)は、「世間ではこうだから」という枠にはまった考え方を嫌います。自分らしさを大事にし、他人に対しても同様の生き方を推奨します。以下はそのことをよく表したツイートです↓

逆に世間で言われていることを熟知し、そのとおり足並みを揃えようとするのは外向的感情(Fe)的な考え方といえます。内向的感情(Fi)を重視しすぎると、世間から理解を得られず、孤立することもあるので、注意が必要です。

内向的感情(Fi)の機能によく当てはまっているのは、不本意でやるせないヒーロー(主人公)です。謙虚で平凡な人が、自分より「大きな」状況に追い込まれ、善に対する自らの責任だけで、非日常に立ち向かうことを余儀なくされ、たとえ生きて帰れないとしても、最後まで頑張ることです。新世紀エヴァンフェリオンの主人公「シンジ」の姿にそれがよく現れているでしょう。

内向的感情(Fi)が優位な人は、他のどんな事柄よりも、個人的な信念に突き動かされています。実際、内向的感情(Fi)が優位な人は、個人的に感動したり、刺激をを受けたりしない限り、モチベーションを上げることが難しい場合があります。しかし、ひとたび決意すれば、彼らは大きな力を発揮し、その勢いを止めることができないことも多くあります。

内向的感情(Fi)は、自分の外よりもむしろ自分の中に秩序と理解を求める傾向があります。内向的感情(Fi)が優位な人の場合、これは、できる限り自分自身を知り、自分の内なる世界に秩序をもたらすことで、外の世界との対話に高い柔軟性を持たせたいという欲求に表れています。

もしあなたが内向的感情(Fi)に強く共感しているならば、幼い頃から出来事が自分に与える感情的な影響や、自分がどう感じるかを非常に意識し、よく理解してきたことでしょう。あなたが経験や学習を積むにつれ、内向的感情(Fi)のプロセスもより洗練されたものになりました。いろいろと状況を経験し、多様な反応が出てきた経験から、他のどのタイプよりも、人の心の動きやニュアンスを理解できるようになるのです。

また、自分自身もある出来事や人物に対して、自分がどの程度の関心を持っているかを知っていれば、それをどの程度優先させればいいのか、他のことをどの程度までなら許せるのかがわかります。

内向的感情(Fi)が優位な人は、自分の欲求や願望の本質的な価値や欲求と価値の違いを強く意識しています。日常的な状況のほとんどすべてにおいて、彼らの価値観は欲求に優先する。(例えば、内向的感情(Fi)が優位な人がタイ料理を希望しているにもかかわらず、その友人がインド料理を希望すると、価値観のシステムが起動し、内向的感情(Fi)が優位な人は自分の好みの料理を食べることにこだわるよりも、友人を尊重し、素敵な夜を楽しみたいと判断するのでしょう。しかし、例えば、内向的感情(Fi)が優位な人がベジタリアンであり、インド料理店がそれに対応していなかったとしたら、タイ料理を食べるでしょう)。外部からは、このような内向的感情(Fi)が優位な人の特性は、非常に気楽な性格でありながら、その時々の判断の価値に応じて、瞬時に変化するように見えるのです。

内向的感情(Fi)が優位な人の中にある矛盾した感情は、様々な希望、恐れ、欲望、そして目的を表しています。内向的感情(Fi)が成熟するにつれ、これらの内なる声に対して、これらの内なる声を、相談者として、エゴを筆頭に対話することを学びます。たとえ反対する内なる声や動機があったとしても、最も深い倫理観に耳を傾けることを学びます。内向的感情(Fi)を極めることができれば、自分自身の都合の良い声や要求の多い内なる声に心が乗っ取られることを避けることができます。

内向的感情(Fi)が優位な人は、感情を理解し見極める専門知識を身につけることに重点を置いているため、どのような選択が自分の信念や価値観に最も合致するかを見極めて意思決定をしています。「何が正しいか」は、その核となる信念に忠実であることと同様、非常に重要です。

映画「ジェダイの帰還」の最後の戦いのシーンで、(INFPと思われる)ルーク・スカイウォーカーは、手ごわくて重要な瞬間にどの動機が勝つかを決定しなければなりません。彼はどちらの声に耳を傾けるのでしょうか。仲間のために復讐しようとする声?権力に惑わされるのでしょうか?それとも、ジェダイの訓練と師匠から教わった倫理に忠実であろうとする声でしょうか?最終的にルークは自分の最高の倫理に従いますが、他の動機はその後ろに置かれることになります。

内向的感情(Fi)が優位な人は、自分の感情を他人に明かすことが少なく、特に危険な状況や強い状況に置かれたときに、その感情を表に出すことが多いようです。できる限り長い間口を閉ざし、安全な環境で自分の感情を処理できるように、一人の時間を求める傾向があります。そのため、自分自身を守るためというよりも、誰かを守るために発言することが多いのです。

内向的感情(Fi)が優位な人の強い信念や確信は自分の理想の方向へ導き、内面で感じたことを実現できると信じさせることができるのです。夢を実現することができると信じる内向的感情(Fi)が優位な人が理想を実現させるために山を動かす姿を見て、他の人たちは感嘆の声を上げることでしょう。一方、外的要因は内なる感情ほど興味深くなく、魅力的でもないため、評価基準に対して他人事や無関心になってしまうことが多くあります。

また、内向的感情(Fi)が優位な人はの感情を詳細に把握しているため、他人の感情を読み取ることにも長けており、自分の知識を他の人に伝えることができます。相手が発しているシグナルを、自分自身、あるいは他の誰かが経験した具体的な感情に結びつけることができるので、内向的感情(Fi)の機能が成熟すれば、彼らの洞察力は極めて高くなります。

内向的感情(Fi)の機能を極めた人は、自分が、他の人が抱いている怒りや防御心、攻撃には攻撃で対抗しようとする姿勢を、思いやりや共感、さらには愛に変えることができることに気づきます。他人や自分自身の感情のエネルギーを上手く扱って、より前向きでポジティブな状態を生み出すことができるのです。そして、自分の内なる声と一体となり、使命感を持って行動することで、人々に真の意味でのインスピレーションや感動を与えることができるのです。

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内向的感情(Fi)の詳細

『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用開始(一部改変)

内向性の心理機能なので、自己の内面に意識が向けられます。 感情の心理機能なので、どのように感じるかということを基準として判断し意思決定を行います。

キーワード
心の調和、親切、優しさ、強さ、忍耐、傾聴、感情移入、共感、愛情、忠誠心、 慈悲、援助、人情、倫理、モラル、善悪の判断、価値、意味、 真偽の判断、正義、審美眼、美的センス、感性、感動、畏敬の念、情熱、決心、印象を捉える、心の本質を見抜く、 養育、保護、擁護、弁護、個性、傷つきやすい、感受性、感傷、覚悟、内面の体験、独立した価値観、独自の基準、 懐疑的、本物を求める、率直、高い理想、多様性、真心、利他、是正、尊厳

内向的感情が第一心理機能であるタイプは、ISFP(芸術家タイプ), INFP(心理学者タイプ)です。
内向的感情が第二心理機能であるタイプは、ESFP(楽天家タイプ), ENFP(改革者タイプ)です。

自分自身のことを理解しようと絶えず努力します。 自分のモチベーションや価値観、感性を独立して扱うことができます。

自分の中核となる価値観と経験している感情に常に気がついており、内面における調和を大切にします。 感性豊かで、自分の様々な感情の機微を理解していますが、それらが表現されることはあまりありません。

深い感情は、内面において静かに守られます。 真に感じ入るべきことに関心を寄せ、偽りなき本物の感性に到達しようとします。 固い意志と情熱の源になり、身近な人に語られることはありますが、大抵の場合、行為によって表現されます。

内面で働く情報フィルターの役割を担います。 人の仕草、動作の特徴、 声のトーンなどから得られる微妙な印象を把握する心の働きに関わっていますが、 それを言葉で説明するのは困難です。

人の言葉や行為を受けて、信じるに値するか否か、偽りなき本物か否かといったことを判断します。 また、あることに関わる場合、どういった心持ちで臨むべきか、 そもそも関わるべきか否か、それは本当に必要なことかどうかといったことを熟考します。

偽りなき深遠な感情的経験に達するためには、自分の心に対して率直である必要があります。 そのような態度で、自分の内面に注意を向け続け、倫理的価値観を形成してゆきます。 自分の心、他者の心を率直に捉えることができ、モラルを基盤とした善悪の判断を行います。

内面における調和を求め、それに従って行動しようとします。 言動の動機が卑しくないこと、誠実であることが大切であると考えます。 そこには強い情熱と確信、そして信念があります。 それゆえ、望ましくないと考えられることは決してしようとは思いません。 人間存在の尊厳を基盤にして、内的な感動と安らぎを獲得することができます。

情深く、感情移入することができ、よく共感します。

不正や不公平に対して敏感で、それを糺したいと考えます。 不正を犯しているものを糾弾し、虐げられている人たちを擁護しようとします。

他人の悲しみや苦しみに敏感で、自分自身のことのように心を痛めます。 内向的感情が強いタイプは、普段は強い倫理観を自分の胸に押しとどめ、 自分に対してのみ行動の指針としているのですが、 一旦、傍観するに忍びないと感じると、内なる炎が燃え上がり、 一生懸命に努力をし、他の人々にも積極的に働きかけるようになります。

偽りのない真心をもった人間の言葉や行動に触れたとき強く心動かされます。 そして、自分もそうありたいと願います。

自己の内面を探索し続け、真剣な感情と強い価値観は発達してゆきますが、 大抵の場合、これが言葉で表現されることはありません。

無表情であっても、心の中では強い感情をひしひしと感じていて、内なる炎は大切に守られ続けています。 それは、人助けや、アイデアの実現、仕事の遂行、社会への貢献などによって具体的に現れてきます。 その結果、それを見る者の心を動かすことがあります。

個性を大切にし、自分自身の価値観をしっかり持っていますが、 他者に対しては押し付けがましいことは言わず、寛容で親切です。

内向的感情は、個人的な価値観であり、常に誰に対しても受け入れられるものであるとは限りません。 その実直さにおいて、人を驚かせることもあるでしょう。 しかし、感性の深さが際立っているので、実際には多くの人たちの心を動かすものです。

自分自身が個性的であることを誇りに思うこともあるでしょう。 一方で、自分の中核となる価値観を批判された時には、頑固に反論し守ろうとすることがあります。

普段は、静かで、もし他の人にその気があれば、 各人のペースと方法で感情と自己の価値観を掘り下げてゆくことを勧めます。

内向的感情の強いタイプは、自分の情熱や信念に傾注するあまり、 他者に対するマナーや一般的な推論から導かれる帰結を無視していることに気がつかないことがあります。 最悪の場合、他者に全く耳を傾けないほど頑固になることがあります。

さらに、外側に対する働きかけは弱い傾向があります。 しかし、現実世界において、外的な調和なくして、内的な調和は成立しません。 このことに気がつかないと、 本当の意味で独立を果たすことができず、気づかないうちに内的な調和が脅かされてしまうことになります。

心の調和は、人間関係の調和と密接に結びついています。 実際にそのようなことに配慮する努力をします。 そして、他人を受け入れ愛したいという思いを抱くようになります。

内向性の心理機能なので、実際に愛すべき相手は、限られた少数の人たちに向けられます。 自己の心の調和を基盤としているので、そうなってしまうのは自然なことです。 しかし、本当は全ての人間に尊厳や愛情の価値に気がついて欲しいと思っています。

家族、友人、恋人との親密な関係をとても大切にします。 そして、思い入れの生じた物や、思い出を大切に感じます。

人間の態度や、プロジェクトの真価に対して本質を見抜こうとします。 利他的で誠実な言動に大きく心動かされ、自分もそうありたいと思いますが、 もし、欺瞞や不誠実さが見え隠れしている場合はそれを良しとはしません。

自分の関わるプロジェクトの意味や人々への影響についても考えます。 そのプロジェクトに関わることによって、自分が成長でき、他の人間に良い影響を与え、 将来にわたって意義のあるものであると判断したとき、強い信念を抱き、進むことができます。

このように、弱いもの、動物、親友、恋人、家族などに愛着を抱くようになるとそれらを本当に大切にします。 同様に、愛着を持てる仕事に就くことが理想的で、実際にそれが実現されると本当に良い仕事をすることでしょう。 市場において、真に関わるべきビジネスを絞り込み、ニッチェを探しだそうとします。

深い感性を持っているので、芸術に心打たれることがあります。 審美眼をもち、自分の感性や世界観を芸術によって表現したいと感じます。 絵画や彫刻によって、美しい配置による造形美を表現することもあれば、 音楽や歌によって、感情を共有しようとします。 また、文章によって人間の感情や人間関係の模様などを書き綴ることもあるでしょう。

『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用終了(一部改変)

内向的感情(Fi)の具体例

ひとつ、林原めぐみさんの曲「Give a Reason」をご紹介します。

きっと どこかに “答え”ある
生まれてきた 答えが
人は皆 それを求め
やるせない のがせない
夢に向かうの

林原めぐみ 「Give a Reason」より引用

内向的感情(Fi)は、自分の価値観・理想を判断、決定する機能ですが、「Give a Reason」にはそれが如実に表れています。人生の答え・夢を探し求め、進むべき方向性を決定づけます。

内向的感情(Fi)の投影

投影は、自分が認めたくないことに対する不安や恐怖と、逆に自分が認めたいという願望から生まれてくるものです。 

誰しも人間には恐れがあります。その恐れに陥らないよう、人間は必死に努力をしてきました。

そのため、各心理機能(認知機能)には、それぞれ、無意識に自分がそうであると認めたくない不安(~でありたくない)と、自分がこうであってほしいという願望(~でありたい)があります。

以下の不安を必死に克服しようと必死に努力する過程で、心理機能は伸びていきます。そうして、長時間使っているうちに、気付ければ無意識に上手く扱えているようになるものです。

内向的感情(Fi)が持つ投影の例↓

  • 自分の不安・心配
    1. 自分は世間知らずだ
    2. 自分は利己的でわがままだ
    3. 自分は腐敗に手を染めている
    4. 自分は誠実さに欠け、偽善者だ
    5. 自分は偽りで、軽薄で、他人の真似ばかりしている
  • 自分の中の隠された願望
    1. 何が自分にとって正しいか分かっている
    2. 心の底では、自分は信じられないほど親切で、愛情深い人だ
    3. 自分は良心が痛むようなことはしない
    4. 自分は善良になるために最善を尽くしている
    5. 自分は本物志向で誠実で創造力があり独創的だ

コラム:外向的感情(Fe)と内向的感情(Fi)の違い

参考 外向的感情(Fe)

  • Fe人の役に立つことで、身体的・精神的に “良い “と感じることができる。
  • Fi:私が既に「良い気分」でなければ、肉体的・精神的に人を助けることはできない。
  • Feを心理機能(認知機能)を持つ人は、他人を助けることによってエネルギーを得ます。Fiの心理機能を持つ人の場合、他人を助けるとエネルギーを消費します。
  • Fi は Fe よりも本質的に利己的というわけではありません。実際、Fiの心理機能を持つ人にとって、人助けにはより多くの努力と苦労を伴います。
  • 外向的な人は人や外界からエネルギーを得るのに対し、内向的な人は内界からエネルギーを得るのと同じことです。内向的な人は、充電したり、人から離れたりする必要があるというだけで、それと同じことなのです。

ビッグファイブと内向的感情(Fi)

ビッグファイブとは、世界で最も信憑性のある性格分析と言われており、アメリカの心理学者であり、オレゴン大学の名誉教授であるルイス・R・ゴールドバーグが提唱しました。ビッグファイブはその名のとおり、その人の個性(性格)を5つの因子によって分類します。

ビッグファイブの5つの性格特性(因子)の解説書←タップ

  • 神経症傾向:落ち込みやすいなど感情面・情緒面で不安定な傾向ネガティブな気分になりやすい。
    • MBTIとの関係:MBTIではこの因子は測定されない
    • 高得点:ストレスを受けやすい、衝動的・心配性である。 キーワード:不安、イライラ、うつ、自尊心が低い
    • 低得点:ストレスに強く、情緒的に安定している

      この性質(高得点のとき)の…
      • プラス面:警戒、努力できる
      • マイナス面:不安、うつになりやすい
      • 生物学的メカニズム:脅威への反応(扁桃および大脳辺緑系、セロトニン)
  • 外向性(E):自分の関心や勢力が他人や物に向けられるポジティブな気分になりやすい。
    • MBTIとの関係:高得点だと外向型(E型)低得点だと内向型(I型)
    • 高得点(外向的/E):社交的で物事に熱中する。 キーワード:積極的、社交的、活動的、冒険好き、明るい
    • 低得点(内向的/I):よそよそしく物静かである

      この性質(高得点のとき)の…
      • プラス面:報酬を求め手に入れる意欲が高くチャレンジできる
      • マイナス面:自らを危険に晒すことが多い。安定した関係を築きづらい
      • 生物学的メカニズム:報酬への反応(中脳ドーパミン報酬システム)
  • 開放性(N):文化的、美的、知的な新たな経験の受け入れやすさ。心が開かれている
    • MBTIとの関係:高得点だと直観型(N型)低得点だと感覚型(S型)
    • 高得点(直観/N):独創性・創造性に富んでいる、一風変わっている。美しいもの、知的なものに触れてみたい、探求・体験してみたい。 キーワード:好奇心、想像力、審美眼、幅広い興味
    • 低得点(感覚/S):現実的に考える、伝統にこだわる

      この性質(高得点のとき)の…
      • プラス面:芸術的感受性が高く、拡散的思考ができる
      • マイナス面:異常な信念を持ちやすく、精神病傾向がある
      • 生物学的メカニズム:心の連想の広がり
  • 協調性(F):自分のことではなく人のことを思って行動できる
    • MBTIとの関係:高得点だと感情型(F型)低得点だと思考型(T型)
    • 高得点(感情/F):人を信頼しやすく、共感性が高い。 キーワード:思いやりがあり相手を信頼する寛大さ、利他主義、優しさ、従順さ、慎み深さ
    • 低得点(思考/T):非協力的で、敵対心が強い

      この性質(高得点のとき)の…
      • プラス面:人間関係を潤滑にできたり社会全体が安定する
      • マイナス面:(相手に配慮しすぎて)自分の利益や取り分が減る
      • 生物学的メカニズム:他者への配慮(心の理論、共感要素)
  • 誠実性(判断機能が強い*):目標に向かい計画を立て、自分を律しながら、諦めずに責任感を持ちつつ勤勉に努力できる
    • MBTIとの関係:高得点だと判断機能が強い低得点だと知覚機能が強い
    • 高得点(判断機能が強い):有能で自己管理ができる。 キーワード:自己規律、粘り強さ、熟慮、忍耐、根性、熟慮、達成努力
    • 低得点(知覚機能が強い):不注意が多く衝動的である。

      この性質(高得点のとき)の…
      • プラス面:計画を立て、それに沿って自分を規律でき、目的を達成しやすい
      • マイナス面:その場その場の状況に応じて臨機応変に行動できず融通が効かない
      • 生物学的メカニズム:反応抑制(背外側前頭皮質)
        *判断機能が強いとは第一機能が思考型(T型)または感情型(F型)、知覚機能が強いとは第一機能が直観型(N型)または感覚型(S型)ということである。

ビッグファイブと16タイプ性格診断(MBTI)の各心理機能の関係性は調査されており、以下の表がその相関です。各心理機能がどの性格特性とその下位特性(ファセット)と相関があるのか照らし合わせてみるとそれぞれの心理機能の傾向がより詳しくわかるでしょう。

mbti-ビックファイブ-ナル心理学-ナルメカ(ナルキンのそうなるメカニズム)-Fi内向的感情

内向的感情(Fi)は、内向型(I型)・感情型(F型)・判断(T or F)の3つの属性を持っており、それぞれの属性に対応するビックファイブの因子(性格特性)は以下です↓

以下は、下位特性ごとの高得点・低得点の特徴一覧です↓

ビッグファイブの5つの性格特性(因子)の下位特性一覧表←タップ

神経症傾向↓

説明言葉下位特性(ファセット)言葉説明
あまり怒ることはない。温和怒り激情的特に物事が思ったように進まないときに、
激しく感情が高ぶる。
穏やかで自信がある傾向がある。自信がある不安心配性起こるかもしれないことを
いろいろ心配しがちである。
自分に大体満足している。満足憂うつ悲観的おもしろくないことを頻繁に考える。
欲望は特に強くなく、
欲望を制御できる。
自制心がある利己的快楽主義欲望を強く感じ、欲望に誘惑されやすい。
当惑することはほとんどなく、
大抵の場合は自信にあふれている。
自信に満ちた自意識過剰自己を意識する人が自分をどう思うかに敏感である。
予期しないことにも落ち着いて効果的に対処する。プレッシャーに強い傷つきやすい低ストレス耐性ストレスの多い状況に負けやすい。

外向性↓

説明言葉下位特性(ファセット)言葉説明
ゆったりしたペースの生活が好き。のんびり活発度精力的スケジュールに予定が多く埋まっていて忙しい状態を好む。
特にグループの中では、
話すより聞くほうが好き。
控えめ自己主張強い自己主張意見をはっきり述べ、場を支配する。
グループを先導することに満足を覚える。
いつも真面目で、冗談をあまり言わない。険しい明朗性陽気楽しい人で、その楽しさを人と分かち合う。
静かで、穏やかで、安全なことを好む。平穏を求める刺激希求性刺激を求めるリスクを負うことに興奮を覚え、
いろいろ起こらないと退屈に感じる。
内向的で、人と打ち解けない。遠慮がち親しみやすさ外向性すぐに友達ができ、人といると満足する。
自分に時間を使いたいと強く思う。独立心が強い社交性付き合い上手人と一緒にいることを楽しむ。

開放性↓

説明言葉下位特性(ファセット)言葉説明
よく知っているルーチンを快適に感じ、
そこからの逸脱を好まない。
着実冒険冒険的新しい経験を熱望している。
ほとんどの人に比べて芸術的活動や
創造的活動への興味が薄い。
芸術に無関心芸術的興味芸術の鑑賞眼がある美しいものが好きで、
創造的経験を求めている。
自分の感情について考えたり、
感情を表に出すことがほとんどない。
冷静情動性感情に自覚的自分の感情を自覚していて、
感情の表し方を知っている。
想像よりも事実を優先する。地に足の着いた想像力空想的豊かな想像力を持っている。
世界をそのまま捉えることを好み、
抽象的な考えをすることはめったにない。
具象知性哲学的新しい考えに対してオープンであり、
興味があり、もっと知りたいと望む。
伝統に従って安定を
維持することを好む。
権力を尊重自由主義権力に対して挑戦的権力や伝統的価値に挑戦して
変化をもたらしたいと思っている。

協調性↓

説明言葉下位特性(ファセット)言葉説明
人のために時間を使うより、自分のことをしたい。自己中心的利他主義利他的人を助けることで充実感を味わい、
人のために尽くす。
人への反論を避けない。強情協調性寛容進んで対立を避けようとする。
自己を敬愛し、自分に満足している。高慢謙虚さ慎み深い注目されると落ち着かない。
目的のためにはあらゆる手段を使う。不義・不道徳道徳性不屈出世のために人を利用するのは正しくないと考える。
人は、一般的に他人に依存するのではなく、
自分自身でなすべきだと考える。
冷酷共感性親身人の気持ちを感じ、思いやりがある。
人の意図を警戒し、簡単には信用しない。人を警戒する信用性人を信じる人の善意を信じ、簡単に人を信用する。

誠実性↓

説明言葉下位特性(ファセット)言葉説明
自分の達成したレベルに満足しており、
野心的な目標を設定する必要を感じない。
満足達成努力意欲的自分に高い目標を設定し、
その達成のために 真剣に取り組む。
決断に慎重で時間を費やすより、
すぐに実行する。
大胆注意深さ慎重決断する前に注意深く考え抜く。
規則や義務は無視して、やりたいことをやる。気楽忠実さ従順規則や義務が不都合であってもまじめに守る。
日常生活で組織のために時間を多く取らない。非組織的秩序性組織的生活の中で組織構造の必要性を強く感じる。
長期間、むずかしいことを続けられない。中断自制力持続きついことにも立ち向かってあきらめない。
自分の目標達成能力を疑うことが多い。自信がない自己効力感自信がある取り組んだことには成功できると感じる。

内向的感情(Fi)は、自分の価値観や倫理観に従って行動、感受性が豊かです。

ビッグファイブの協調性は共感性などを意味し、誠実性はルールなど守ったりなど自分を律することを意味しています。

これは、ビッグファイブの外向性、協調性、誠実性の意味するものと一致しており、実際に数値にも反映されていることが分かります。

↓タイプ間の相性を詳しくみる↓

↑タイプ間の相性を詳しくみる↑

さらに16タイプ分類性格診断テスト(MBTI診断)を知りたい方へ
このサイトで紹介している16分類性格診断(MBTI)を深く知るには、以下の本『図解 あなたの天職がわかる16の性格』がおすすめです。この本は、16タイプごとの適職が分かるだけでなく、MBTIの要となる心理機能(認知機能)について端的にまとまっているので、MBTIのことを初めて知ったという方にもおすすめです。

以下の「Amazonで見る」のリンク先より試し読みすることができるので、目次などを一度見てみるだけでも参考になります。

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この記事を書いた人
ナル心理学

ナル心理学では、16タイプ分類性格診断テスト(≒MBTI診断)を中心に解説!

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ナルメカ(ナルキンのそうなるメカニズム) -NaruMECHANISM-

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