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対立する心理機能【外向的思考(Te)と内向的感情(Fi)】

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『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用開始(一部改変)

外向的思考(Te)内向的感情(Fi)は、お互いに支え合って働いています。 両方が共同して働くことで統一的な認識が生じます。

外向的思考も内向的感情も率直さの点で共通しています。 外向的思考は、外界を合理性に基づいて率直に判断します。 自分の意見を臆することなく表明し、全体的な秩序を大切にします。 内向的感情は、内面を倫理観に基づいて率直に判断します。 自己の欺瞞や誠実さを常に内省によって観察し、掘り下げて考察し続けます。 個人の感性と内的調和を大切だと考えます。

外向的思考は、外界における規律や秩序を求めます。 秩序ある状態に予め整えている場合に、物事は効率的に進行させることができ、内的な安心も得ることができます。 適切な計画、物資の配置と流れ、仕事とその責任の割り当てなど、外界におけるあらゆる物事は、 素早く決定され、規律のもとに置かれなければなりません。 それは、客観的で合理的な判断に基づき、効率的な戦略を提示するものです。 外向的思考の強いタイプは、このために個人の価値観や感情を犠牲にする傾向があります。 自分の感情や信条は、全体の合理性の観点から見れば単なるわがままであり、これに囚われるのは馬鹿げたことだと思われます。 また、多くの人間を取りまとめる際、多様な価値観に対応した意思決定は時間がかかりすぎ、 非効率的であり、不可能な場合さえあります。 そのため、一部の人間たちを犠牲にすることによってしか、意見をまとめ方針を決定することはできません。 また秩序がなく責任の所在がないがしろになることで様々な弊害が現れてくることでしょう。

部屋が無秩序で物が散乱していたら、必要なものを必要な時に取り出すことは期待できません。 そのため、外的混乱のみならず、内的混乱が生じるのは明らかです。 これは、組織や社会の秩序にも当てはまります。 規律や計画、責任の所在は常にきちんと決められている必要があり、一人ひとりが好き勝手にやっていては 混乱が生じることは明らかです。そうなると、関係者の内面が脅かされる事態になります。

一方、機能的に配置された状態は、美しく見えるものです。 しかし、そのためには、個々の要素の長所が全体の目的に果たす役割と衝突することなく噛み合っている必要があります。 決して、個々の要素の良い特徴が押し殺されていてはなりません。 これは、長期的に見ればマイナスに働きます。 第一に、このことは宝の持ち腐れを意味しており、利益に反し非効率的です。 個人はその長所に合った仕事に関わる場合に、自然と集中することができ、優れた成果を上げることができます。 第二に、抑圧された者達が、 その鬱積した思いを全く不合理な方法で発散させる日は遅かれ早かれやってくるものであり、不可避です。 これによって個人的な破局が訪れるだけではなく、全体的な秩序が破壊され、混乱がもたらされるのです。 合理性を求め、感情、モラル、個性を犠牲にすることは、全く不合理な結果を生んでしまいます。 そして、残念なことにそのとばっちりをくらうのが 誰になるのか勘の鈍い私たちは知ることができません。 内向的感情が強いタイプは、このような人々に目が行き届く傾向があり、犠牲者を擁護したいと思います。 多くの人間は、直接的な犠牲者にならずに済んだ場合、運が良かったと安心するかもしれませんが、 それで、真の内的な平和が訪れることは決してありません。 なぜなら、心の奥底で、個々の要素と全体は密接に関係しあっていることを知っているからです。

『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用終了(一部改変)

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認知軸

外向的思考(Te)内向的感情(Fi) は相反する心理機能であり、互いに補い合っています。そして、そのうちのどちらが優勢の心理機能なのかによっても、どのような特徴を持つか異なります。

以下では、前に書いてある心理機能を第一機能(優勢機能)として表記し解説します。

※以下では、第一機能(優勢機能)と第四機能(劣等機能)のペアとして解説していますが、第二機能(補助機能)と第三機能(代替機能)も互いに補う合うペアです。

Te – Fiの特徴・口癖

外向的思考(Te)が発達しているタイプ(ENTJ(リーダータイプ)ESTJ(責任者タイプ))は、Te – Fiの認知軸を持ちます。

  • 認められよう(Fi) と努力する(Te)
  • 「どうすれば(Te)」「何をすれば(Te)」「これはこうでなければ(Te)
  • 「自分の努力(Te)を認めてもらいたい(Fi)」、「自分はとても優秀(Te)なので、それを認めてもらいたい(Fi)

Fi – Teの特徴・口癖

内向的感情(Fi)が発達しているタイプ(INFP(心理学者タイプ)ISFP(芸術家タイプ))は、Fi – Teの認知軸を持ちます。

  • わたしの気持ちは正しい(Fi)、だから他の人もあなたに従うべき(Te)
  • 「私にとって重要なこと(Fi)」、「これがあるといい(Fi)」、「これが重要だと思う(Fi)」、「~と感じる(Fi)」、「~のように感じる(Fi)」、「私に必要なもの(Fi)
  • 「この方が良い(Te)と思うから、他の人も同じようにすることを期待する(Fi)」「これは正しいこと(Te)だと思うから、そうする(Fi)
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外向的思考(Te)と内向的感情(Fi)の統合(ジンテーゼ)

外向的思考(Te)内向的感情(Fi)の両方を使いこなすには、大変な努力を必要とします。一般的には、どちらか一方に偏ってしまいます。

では、どうすれば外向的思考(Te)と内向的感情(Fi)を統合(ジンテーゼ)することができるのでしょうか?

その方法を以下の記事で解説したので、ぜひ参考にしてください。

心理機能をさらに深く知りたい方へ

『MBTIへのいざない―ユングの「タイプ論」の日常への応用という本には各心理機能について詳細に解説が書かれています。この本を読めば、MBTIの全てが分かると言っても過言でもない良書です。 ページ数が多く、ネットや他の本には載っていないような表や資料などのデータが豊富で、大変参考になります(自分の性格では不得意(苦手)な部分(=劣等機能)との付き合い方ST・NTタイプという分類各タイプごとの自分自身を生かす方法などの表や資料

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