MBTI

統計からみる心理機能 – MBTI

海外サイト http://www.personalitymax.com にタイプの人口比率に関する情報が載せられていたので、 それを基にし、全体でどのような心理機能がよく用いられているのか男女差を考慮しながら計算してみました。

これは海外のデータですので、日本の場合はまた少し違ってくるのではないかと思いますが、定性的な傾向は同じかもしれません。

まず、前述のサイトに載せられていた情報はこちらです。

タイプ男性 %女性 %全体での割合 %
INTP412.5
INTJ2.50.51.5
ENTP634.5
ENTJ5.52.54
INFP1.52.52
INFJ0.51.51
ENFP687
ENFJ2.55.54
ISFP576
ISTP8.53.56
ESFP81411
ESTP12.57.510
ISFJ4107
ISTJ10.56.58.5
ESFJ71712
ESTJ161013
タイプ男性 %女性 %全体 %
SJ37.543.540.5
SP343233
NF10.517.514
NT18712.5

NTの女性、NFの男性は、少ないです。

ここで気がつくのは、どのタイプを見ても「Tのときは男性が多く、Fのときは女性が多い」ということです。

このデータから、用いられている心理機能ペアの比率を計算してみました。

心理機能ペア男性 %女性 %
NeSi5558
TeFi5551
FeTi4549
NiSe4542

どのペアも、おおよそ均等に用いられているようです。この点については、あまり男女差はないようです。 女性のほうが NiSeペアよりも、NeSiペアを使っている割合が少し多くなっています。

次に、優勢心理機能を基準として8タイプの人口比率を計算し、 男性・女性の場合について、割合の大きい方から順に並べました。

まず、男性の場合

順位優勢心理機能男性 %
1Te21.5
2Se20.5
3Si14.5
4Ti12.5
5Ne12.0
6Fe9.5
7Fi6.5
8Ni3.0

次に、女性の場合

順位優勢心理機能女性 %
1Fe22.5
2Se21.5
3Si16.5
4Te15.5
5Ne11.0
6Fi9.5
7Ti4.5
8Ni2.0

男性の場合は外向的思考(Te) が第一位、女性の場合は外的的感情(Fe)が第一位となりました。

今回はここからさらに発展させて、「心理機能に重みづけ」をして統計をとってみます。人は第一機能を一番使用します。一方、第二、第三、第四機能の順にあまり使わなくなっていきます。

このことを考慮し、以下のような計算をしてみます。

第一心理機能 4 点
第二心理機能 3 点
第三心理機能 2 点
第四心理機能 1 点

として、人口比率に従った重み付けをして足し合わせる。

こうすることで、全体として心理機能がどれほど用いられるのか推測することができます。

まず、男性の場合

順位心理機能男性
1Te159.5
2Si150.0
3Se141.5
4Ne125.0
5Ti124.0
6Fi115.5
7Fe101.0
8Ni83.5

次に、女性の場合

順位心理機能女性
1Si165.0
2Fe150.0
3Se135.5
4Fi130.5
5Ne125.0
6Te124.5
7Ti95.0
8Ni74.5

以上から次のようなことが分かります↓

つまり、

世間一般の男性的なイメージは STJタイプ  or STPタイプ
世間一般の女性的なイメージは SFJタイプ  or  SFPタイプ

となりそうです。

確かに、男女平等であるとは言えこの世の中において

男だから・・・と期待されることや許されること
男なのに・・・と失望されること

女だから・・・と期待されることや許されること
女なのに・・・と失望されること

というのがあるのは事実です。

INTP(研究者タイプ), ISFP(芸術家タイプ), ESFJ(社交家タイプ), ENFJ(協力者タイプ) の男性や、INTP(研究者タイプ), ISTP(実務家タイプ), ENTJ(リーダータイプ), ESTJ(責任者タイプ) の女性は、 世間一般の男女のイメージと合わない面を持ち、葛藤することがあるかもしれません。

その結果、男性は思考の心理機能、女性は感情の心理機能を早めに発達させようとするかもしれません。

一方、FP, FJタイプの女性や、TJ, TPタイプの男性は、 性別の特徴と世間とイメージとのギャップがあまりなく自然とその役割を担うことになるでしょう。

男性と女性は、同じ人間であり平等な存在です。

一方で、明らかに生物としての特徴に違いがあります。 それは外見もそうですが、身体の機能ばかりではなく、脳にも違いがあるそうです(*あくまで傾向に過ぎないということに注意してください)

しかしその一方、ETJ, ITPタイプの女性・EFJ, IFPタイプの男性が存在するのもまた事実であり、自然の姿です。 だから、個人個人を見る時は、世間一般のイメージを押し付けたり先入観を持って接することは止めるべきでしょう。

知覚・情報受容の心理機能については、男女両方とも、内向的感覚/Si, 外向的感覚/Se, 外向的直観/Ne, 内向的直観/Ni の順です。

Ni はごく一部の少数の人たちに有効活用されているということになります。 Niを育んで、多様化した価値を認め合えば世の中は変わってくるかもしれません。

*当サイトでの16タイプごとの性格詳細ページの閲覧数について集計したデータはこちら↓

今回は、第一〜第四の心理機能のついて統計的に解説しましたが、残りの第五〜第八の心理機能については以下の記事で解説しています↓

シャドウプロセス(影の機能) 第5〜8の心理機能

また、心理機能という軸をもとに分析しましたが、文化的次元理論と比較するとさらに面白い考察が得られるでしょう↓

↓タイプ間の相性を詳しくみる↓

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