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世界の景気が悪くなるとなぜ円高になるのか? そのメカニズムを初心者に分かるよう解説

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世界の景気が悪くなると日本円が高くなる(=円高になる)理由を皆さんは、ご存知ですか?

以下に挙げたように、海外における恐慌発生時や、日本国内で自然災害が発生したときにも円高になりました。

  • リーマンショック(2008年)のとき
  • 東日本大震災(大自然災害)
  • 2020年のコロナショック

しかし、日本のGDPも30年以上全く変動せず、日銀短観(=景況判断の推移)でも全く良くはなく不景気にもかかわらず、円が上がったのはなぜなのでしょうか?

この記事では、その理由を解説します。

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日本は、世界最大の債権国家

日本は、世界最大の債権国家(=対外純資産残高が多い)だからです。

つまり、日本は海外に、お金を貸したり・投資をしたりしているので、海外に日本の資産が大量にあるということです。したがって、日本は、景気が悪くなったら海外に貸してある大量の資産を回収することができます。

自然災害(東日本大震災)が起こると…

・日本では

自然災害による壊滅的な被害により復興するため、お金が足りなくなるので、海外の資産を売ってお金を日本に戻す必要が出てきます。

例えば、保険会社が災害時に保険金を支払うため、海外で運用している資産(=例えばドル建ての株、債権)を海外で売るとドルが手に入ります。

そのドルを売って円に換えると、ドル安&円高が引き起こされます。

これが不況時に円高になるメカニズムです。

*スイスの通貨、スイスフランも同じ理由で毎回円と同様に上がります。

・一方アメリカでは

米国はその逆に、世界中から資金を受け入れて繁栄しているのです。だからこそ、自然災害時やリーマンショックやコロナウイルス等のショック時にドルが暴落します
資金の貸し手となっている日本やドイツは、米国やフランスに感謝されないといけませんね笑

引用 中国メディアの快資訊は25日、日本が27年連続で世界一の純債権国となったことに対し、「日本が失われた20年に陥っているなんて、大嘘だ」と主張する記事を掲載した。
 記事は、中国人は近年、日本に対して大きな誤解を抱いているとし、それは、日本の経済成長率が低迷していることを「日本衰退」と思い込んでいることだと指摘。日本は国内の経済成長は確かに低迷しているが、海外への投資を通じて、海外で大きな利益を得ているのだと伝え、「中国の対外純資産残高および海外での投資活動は日本の足元にも及ばないのが現状なのだ」と指摘した。 
(Seadchina『27年連続・・・日本は世界最大の債権国「失われた20年なんて大嘘だ」=中国』 より引用)

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最後に

世界が不景気になったり、日本国内に自然災害が起これば、円高になると覚えておけば、投資の際にも応用が効きそうですね。

為替に興味がある方は、以下の本がおすすめです。Amzonから試し読みできるので、目次だけでも見てみると参考になると思います。

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