INFP(心理学者タイプ)の第二・第三機能の統合について解説します。
『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用開始(一部改変)
外向的直観(Ne)と内向的感覚(Si)の葛藤、折衷、そして統合
INFPの青年期における課題は、 第二の心理機能である 外向的直観(Ne) と第三の心理機能である 内向的感覚(Si) のバランスを取ることにあります。
ふと沸き起こる想像や新しい可能性に興奮し身を委ねるか、 それとも、その場の思いつきに流されることなく、 一度取り組み始めたことに集中して脇道に逸れることなく粘り強く行うか。 その間で葛藤が生じます。
これら二つの心理機能のどちらが優位に働くのか、 それは時と場合によって違ってきます。 はじめから、両方共、うまく統合させて働かすことはできません。 その場その場で、うまく使い分けることになります。
概ね外向的直観(Ne)の方がよく働きますが、 一人でいるときや内省的なときは、 内向的感覚(Si)の方がよく働くことになるでしょう。
どちらか一方の働きが強くなりすぎて、その良くない面が影響してしまうことがあります。 実際は、この二つの心理機能はバランスを保って共同して働かせることで、統一した認識に至ります。
外向的直観の働きによって、様々なことに興味を持ち、幅広く可能性を探索しようとします。 好奇心に身を委ねて行動し、新しい発見があっては、感動します。
想像力豊かでチャレンジングな態度を取ります。
結論に至ろうとするよりは、様々な角度から物を見ようとします。 議論や遊び心を大切にします。
INFPは、物質的な欲求よりも、精神的な深みに達することに貪欲です。 人間や社会、自然やその他複雑な物事における意味やつながりを理解することに興奮します。
しかし、物事の詳細をしっかりと記憶し、現実的に捉えることが難しくなります。 注意が散漫になり、地に足をつけていないと受け取られることがあります。
無邪気な遊び心を衝動的に表現することがあるので、子供っぽいと思われることがあります。 そういった思いは、必ずしも他者に理解されるものではありません。
両方の立場から考え、両方正しいなどといった日和見の意見で 自分の見解を明確に打ち立てることができず、腑に落ちないことがあります。
紆余曲折と様々な失敗を経た後、 じっくり腰を落ち着かせて物事に集中し取り組むことの 大切さに気がつくようになります。
細やかなところまで注意することで、完成度の高い仕事を成し遂げることができ、 自分の情熱も創造的なアイデアも現実のものとなるのです。
ただ単に知識を詰め込むことは味気ないと思いますが、 多くの知識を取り入れることで、ひらめきの信頼度は上がってゆくのも事実です。
日常的なことにはあまり興味が持てない傾向があります。 どうでも良いと思っていることについては頑固に今までのやり方に固執します。 例えば、着るものなどは愛着を感じ馴染んだものをそれとなく続け、変化を好みません。 他の人からみると質素であるように見えるかもしれません。
ときに挑戦的に、ときに腰を落ち着けて、物事に取り組んでゆくようになります。
INFP自身は周囲の環境や自分の身体に鈍感なところがあるのですが、 他者の面倒を見ようとするならば、そういったことに敏感になる必要があります。 お腹が空いているのか、寒がっているのか、何を必要としているのか、 他者よりも早めに気がついて対処することができれば、 相手は心地よく感じることができるでしょう。
『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用終了(一部改変)
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