MBTI

判断型(J型)と知覚型(P型)の親子関係

16タイプ性格診断テストを受けると、自分の性格の特性*がわかりますが、そのうちの判断型(J型)と知覚型(P型)という正反対の特性を持つ親子の付き合い方を解説します。
例)ESTJ(親) <–反対–> INFP(子)

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16タイプ性格診断

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親子関係の行動術

ほかのどの組み合わせよりも、(規範)型と(柔軟)型の違いは、思いがけない喜びももたらす半面、激しいフラストレーションを生むもとになる。

それではまず喜びのほうから見てみよう。

型の親から見ると、型の子どもは「きちんとしている」ので、成功への道をまっしぐらに進むに違いないと思う。

“おもちゃを片づける、宿題をきちんとやる、時間どおりに帰ってくる”

これらは型が自分もそうありたいと思いながら、絶対にできっこないとわかっていることなのだ。

型の親から見ると、型の子どもはのんきで遊び好きに見える。それに、毎日の生活で起こる家族の「危機」にむやみに煩わされないし、「大きくなる」ときにたえず受ける心の傷をうまく乗り越えられる。

型にしてみれば、こうした性格はうらやましいほどストレスがないと思えるものだ。

 だが、いいことばかりではなく、型と型はその性格の違いから生涯、衝突しあうこともある。

型の親には、型の子どもは「ものごとをきちんとやる」ことができないように思えるし、子どもの「手におえない」性格にしょっちゅういらいらする。

親がどんなにしつけようとしても、型の子どもはいつも一日後れをとったり、一ドル足りなかったりするような気がする。


「お母さん、いうのを忘れてたけど、クラス・パーティーがあるから、明日の朝、カップケーキが一二個いるんだ」

「お父さん、今夜、車を使わない? いうのを忘れてたけど、大事なデートがあるんだよ」

「散らかってるんじやないよ。机の上のもの、みんないるものばっかりなんだ」


型の子どもを持ったIFJ(内向・情緒,規範)型の親は、どう見ても「抜かりがない」とはいえない子に育ててしまって、親として情けないと自分を責める。

いうまでもなく、こうした態度は、口に出す出さないにかかわらず、子どもの自尊心にかんばしくない影響を及ぼしかねない。

また、ETJ(外向・思考・規範)型の親になると、こうしたフラスト レーションをおもてに表わすので、ちょっと変わった子なら、すぐ型にはめようとする「新兵訓練所」のような雰囲気を作り出してしまう。
それは、その雰囲気のなかで暮らさなければならないほかの子どもをはじめ、みんなを悩ますことになる。

 型の親も型の子どもも自分のタイプのままに行動しているだけなのだが、自分を抑えようとしないから、ますます持ち前の性向がかたくなになっていくのだ。

逆に、型の親と型の子どもの場合はどうだろう。

型の親は、型の子どもが頑固で融通がきかないのは利己的だからと考える。

「マイ・ウェイ」がこの子のテーマソングではないかと思い、あわれな親としては「おもねる」しかないと思う(親のしつけがなってないと人からいわれる子どもの親は型の公算が大きい)。

ふだんの生活で型の子どもはよくこんなことをいう。


「それはそういうやり方じゃだめだよ。こんなふうにやると決まっているんだ」

「いますぐ返事してもらいたい」

「ぼくの部屋を片づけたの誰? 全部、場所が決まっていたのに」

「今夜はチキン料理だといったじゃない。なんで献立を変えたの?」


あえていわせてもらえば、総じて型の親のほうが「親」の役割を楽に務められるようだ。

型の親は、子どものいる生活につきものの「予想外なこと」を、いっそう厳しくすることで「無理に排除」しようとする。

一方、型の親は、子どもが型だろうと型だろうと、相手に逆らわないでかわすのがうまい。

といっても、型の親が問題から日をそらすということではない。なにより型は子どもがちゃんとしていないと自分のせいだと思う傾向があるのだ。

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