判断型（J型）と知覚型（P型）が上手く付き合うには

16タイプ性格診断テストを受けると、自分の性格の特性*がわかりますが、そのうちの判断型（J型）と知覚型（P型）という正反対の特性を持つ人との付き合い方を解説します。
例）ESTJ <–反対–> INFP

性格の特性(心理傾向軸)*

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ライフスタイルの違う相手とうまく付き合うには

Ｊ（規範）型はなにごとについても意見や計画やスケジュールを求めてＰ（柔軟）型を戸惑わせる。

一方、Ｐは生死にかかわる問題は別としてーいや、ときには生死にかかわる問題ですらー成り行き任せでのんきに対処できることを、Ｊ型に無理やり味わわせる。

どちらの性向が正しいとか間違っているとか言っているのではない。

Ｊ型には、なんでも重大問題にせず肩の力を抜いたほうがよいという気にさせてくれるＰ型が必要であり、Ｐ型には、ほどほどにきちんとして、物事を最後までやり遂げる手助けをしてくれるＪ型が必要なのだ。

Ｊ型とＰ型が人間関係でもっとも緊張を生みやすい性向だが、それはなぜなのか。

一つの理由は、ほかの三対の性向と違って、ふだんの生活でつい表われてしまう性向だからだ。
それだけ人間関係に影響を及ぼしやすいといえる。

　いずれも本人の判断はまったく入っていない。フェデリコ，フェリーニをどう思っているのか、その映画をどう評価しているのか、まったくわからない。判断を加えずに状況を説明するだけなのだ。

次に、Ｊ型の言い方を三つあげてみる。
- 「フェリーニの映画はちょっと長いけど、すばらしいできだよ」
- 「フェリーニの今度の作品はオスカーをとると思うね」
- 「フェリーニの新しい映画は絶対に見たほうがいいよ」

いずれもフェリーニのその新作映画をどう思っているかよくわかる。Ｐ型に比べて、かなり断定的だ。

Ｊ型の男性が家でＰ型の行動をとってみようとしたことがある。
すぐに決断をくださずに、「情報を集め」、それに従って答えを出そうと思ったのだ。

彼は居間で妻にいった。「夜食に桃なんかどうだい?」。
それに対してＰ型の妻はこう応じた。「もうずいぶん桃を食べてないわね」（これはいうまでもなく判断ではなく理解である）。

キッチンにいた夫は、自分の提案に対する決断を求めるＪ型なので腹を立てた。

「わかりきったことをいうな」と皮肉な口調でいい、冷蔵庫の扉をしめると、「食いたきゃ自分で食え」とひとりごとをいいながら出ていってしまった。

妻は、案の定、１０分ほどたってから、「桃はどうしたの」といったのである。

これはＪ型とＰ型の典型的なコミュニケーションである。もっと正確にいえば、コミュニケーションの食い違いである。

Ｊ型が判断を求めたのに対して、Ｐ型は理解を示しただけなのだ　ー　もっとも、その理解には「そうね」という意味がこめられているのである（もし食べたくなかつたら、こう答えたはずだ。「桃はこのあいだたくさん食べたじゃない」）。

この種のフラストレーションは日常生活をぎくしゃくさせる。Ｐ型はＪ型を不愉快で独断的で狭量だと思いがちだ。
Ｊ型はＰ型を信じられないほどとりとめがなく集中カに欠けると思う。

要はバランスである。Ｊ型とＰ型のどちらが強すぎてもいけない。

Ｊ型：
- 自分がいつも正しいと思うな。なかなかそう思いにくいだろうが、意見の衝突を解決したければ、これが肝心だ。
  Ｊ型はなにごとも白か黒か、正しいか間違っているか、はっきりさせたがり、相手の反対意見をなかなか受け入れられない。
  自分も正しいと思っている相手とは折り合いをつけにくい。
Ｐ型：
- 自分の立場をはっきりさせよ。Ｐ型は賛否両論どっちもなるほどと思うので、どちらにも与した意見を言ってしまうことが多い。
  それが時にはわざと反対の立場をとる形となって表れることもある。
  融通がきき順応性はあるが、必ずしも問題の解決には役立たない。かえって論争をたきつけることもある。
  こうと思ったことがあれば、自分の立場をはっきりさせて守ったほうがよい。