各々が、生まれてから経験を重ねていくうち、世界で見出した真理(正しいこと)は以下のようなものです。 これを読んでみると、ある意味、すべての真理が納得できるのではないでしょうか? それもそのはず、この世に絶対的な真理はありませんが、以下の全ての主張はある側面からみると、すべて真理だからです。
その真理を見つけるために、心理機能は存在しています。詳しくは、「心理機能が存在する理由」もご覧ください。
人は段々と、これらのうちの「特定の真理」に強く頼ってくるようになります。それがMBTIでは第一機能(主要機能)、第二機能(補助機能)と呼ばれています。
内向的感覚(Si)に頼る理由
Si(これまでの人生で経験したこと、常識とされていること、慣れ親しんだ安心感のある感覚)は信じられる
これを信頼する理由;机上の空論ではなくそれが“実際に”過去に人生で起こったから。これまで起こったことは頭の中の空想とは違い”実際に”起こったことで、データとして有益だから。また、一度覚えたことはこれから簡単に対処できて簡単だから。逆に、これから起こる可能性のあることは無数にあるわけだから考えてもわからない。それに、起こるかなんてその時になってみないとわからないので信用できないから。それに、新しいことがドンドンきたら一から処理しなければいけないことが増えて困ってしまうから。
外向的感覚(Se)に頼る理由
Se(今このとき五感で得た感覚)は信じられる
これを信頼する理由;過ぎ去った過去でも未だ来ていない未来でもなく、また頭の中のボヤ〜っとした抽象的な考えでもなく、紛れもなく”正に目の前で起こっていることだけが現実”だから。過去は過ぎ去ったこと、未来は起こるかどうかもハッキリとわからないことだが“今目の前の現実だけは確実”だから
内向的思考(Ti)に頼る理由
Ti(自分で突き詰めて推理したメカニズム)は信じられる
これを信頼する理由;物事の変化の影響を受けて“刻々と変化してしまう当てにならない感情に対し”、物事のメカニズムや論理はそう簡単には変わらず安定しているため。一度突き止めると簡単なため。
外向的思考(Te)に頼る理由
Te(世の中の既存の正しいとされているルールや地位)は信じられる
これを信頼する理由;自分だけの当てにならない価値観や感性に頼るよりも、世間で予め認められている決まり(価値観も含む)に則って進んだ方が、間違いなくどの組織でも上位まで上り詰めることが可能だから。また周りの人も称賛してくれるのは間違いないから。
内向的感情(Fi)に頼る理由
Fi(自分が納得のいく基準、自分の思い描く理想)は信じられる
これを信頼する理由;世間で言われている価値観は、万人に当てはまるものであるはずがなく信用することは難しいから。当然ながら、逆に、一人ひとり物事に対して自分の感じ方や考え方の傾向は違い、その性質に応じた最適な状態というのはあるわけで、納得できる理想像は自分の感覚に頼ったほうがいいから。
外向的感情(Fe)に頼る理由
Fe(周りの人間関係の調和、チームの人間関係が円滑なこと)は信じられる
これを信頼する理由;抽象的な理論なんて、実際には正しいのかどうかなんてハッキリとはわからないから。そんなことよりも、円満な人間関係こそが、社会や人生で成功するコツだから。実際に、誰かを助けて喜んでもらえれば嬉しいし、自分にも後々返ってくるわけで、持ちつ持たれつ協力していくことが人生のカギだから。
内向的直観(Ni)に頼る理由
Ni(これまでの時間の流れから導き出される未来予測や物事の共通項を認識することから生じる直観)は信じられる
これを信頼する理由;目の前で起こっている現実は”次の瞬間には変わってしまうもの”であり当てにならないから。それよりも、例えば、人類の歴史の流れを考察していくと人類の行き着くさきが自ずと明らかになり、同様に人の一生も、過去から流れる時間や出来事の順序を感じれば、自分が結局はどこに行き着くのかわかるから。また自分の行き着きたい場所があれば、今この時この場所を越えて、それがどこなのかなんとなくわかり、その方が結局過ぎ去り、現実に影響を及ばさなくなる過去よりも重要だから。
外向的直観(Ne)に頼る理由
Ne (まだ存在しない新しい組み合わせや可能性)は信じられる
これを信頼する理由;過去は過去であり、過去に起こったことがまたこれから起こる保証はないから。それに、これから先の人生もこれまでの過去の延長とは限らず、実際に世界は変わっていくものであり過去のデータは当てにならず、それよりは、世界の変化の波に乗っていったほうがいいから。
また、ずっと同じことをしていても成長はなく、実際に、人の一生は刻々と変わっていくものであり、ちょっとした小さな変化が人生の大きな転機につながり、結果として良い人生になるものだから。
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