人を16タイプに分類する性格診断テストであるMBTIのタイプ分類では、知覚型(P)と判断型(J)というものがあります。
知覚型(P)は、臨機応変に対応するのが得意ですが、計画を最後までやり抜くことが苦手です。
判断型(J)は、計画を最後までやり抜くことは得意ですが、臨機応変に対応することが苦手です。
より詳しくは、以下の記事↓を参考にしてください
この2つのタイプですが、もしかすると脳科学的にニューロンの性質が違うかもしれません。
移り気ニューロンと継続(やる気)ニューロン
慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室の田中謙二准教授、三村將教授、公益財団法人東京都医学総合研究所の夏堀晃世主席研究員、大学共同利用機関法人自然科学研究機構 生理学研究所の小林憲太准教授らの共同研究グループが、以下のことを発見しました。
マウスを用いた実験で、目標に向かって行動を開始するためには、腹側線条体(注1)と呼ばれる脳領域の外側部位に存在する「やる気ニューロン」の活動増加に加え、内側部位に存在する「移り気ニューロン」の活動低下が必要であることを見出しました。
生理学研究所『柔軟な行動選択を行う脳内メカニズムの発見 -目標行動を抑制する脳領域機能の一端を解明-』 より引用
(これ以降に出てくる画像は、生理学研究所『柔軟な行動選択を行う脳内メカニズムの発見 -目標行動を抑制する脳領域機能の一端を解明-』 より引用したものになります。)
つまり、移り気ニューロンが多ければ、新しいことに適応できますが、継続することは苦手になります。
また、継続(やる気)ニューロンが多ければ、継続することは得意になりますが、新しいことには適応しずらくなります。
以下、マウスによる実験結果を示した画像になります。
MBTIとニューロンの関係
上記の結果から推測すると、知覚型(P)は移り気ニューロンが多く、判断型(J)は継続(やる気)ニューロンが多いのかもしれません。
- 知覚型(P)は移り気=イノベーション向き
- 判断型(J)は継続=やる気=インプリメント、実装向き
MBTIは、脳科学レベルで解明されつつあり、各ニューロンそれに対応する各タイプは、環境の違いのよって有利・不利があると言えます。
つまり、変化が少ない環境では、同じことをやり続けられる判断型(J)が有利になります。
しかし、環境が変化した場合、それに適応できる知覚型(P)が有利になると言えます。
脳科学とMBTIの関係については、以下の記事も参考にしてみてください↓
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