人は損することをより恐れるので、株価が高騰するスピードよりも暴落するスピードのが早いです。
- 誰かが株価が暴落するかもと思い(予想し)、
- 株を売る
- すると、株価が下がる
- それを見た他の人は、もっと下がるんじゃないか?と恐怖心に駆られて我先にと売り始める(=人は損することをより恐れる)
- すると、どんどん株価は暴落する=心が経済に波及する(予言の自己成就)
また、株価の暴落は、人ではなく機械が引き起こしている可能性も十分あり得ます。
ちなみに、人が損することをより恐れることをプロスペクト理論といい、
予想(株が下がるという予想)が、本当に実現する(本当に株価が下がる)メカニズムを予言の自己成就といいます。
この2つの理論が合わさり、株価の暴落が加速するのです。
しかし、株が上がるよりも下がる(暴落する)方が急激なことを逆手に取り、一稼ぎしている人は世の中にたくさんいます。 この事実を知っている方はあまりいないと思いますので、え!?と驚かれた方もたくさんいるかもしれません。
もし、あなたがこのことを知っているとしたら、経済や株の初心者ではないので、他の記事をご覧ください。
逆に知らなかった人には、まず株の基本的知識からご紹介して、株が暴落したときに儲かるメカニズムについてご紹介します。
株のきほん:株を買って売る
たとえば、あなたがA社の株を10万円分を買っていたとします。
A社:会社の利益が伸びる→1株当たりの利益が増える→あなたの持ち株が11万円に上がったので売る。 11万円ー10万円=1万円の利益!
つまり、「売るときの値段ー買ったときの値段=利益」です。
みなさんが株と聞いて想像するのは、以上のようなものだと思います。
ところが、株価が下がり儲けることのできる仕組みがあり、世の中の人はそれで儲けています。 株価が下がって儲かる? 一体どういうメカニズムでしょうか?
株を売って買う「空売り」とは?
株を買って売るというのが、みなさんが良く知っている株の売買のやり方だと思います。
一方で、株を売って、買い戻すという方法もあります。
持っていない株を売ることなんてできないでしょ?と思われた方もいるかもしれません。
しかし、それが実は可能なのです。やり方はカンタン、株を誰かから”借りて”売るのです。これを空売りといいます。
空売り(=信用取引の売り建て)の仕組み
まず空売りの仕組みを、例を挙げて説明してみます。
株価が10万円のA社の株を証券会社から借りて、その場で売却すれば、とりあえず貴方の手元に10万円が手に入りますよね。
その後A社株が9万円に値下がりした時に買い戻せば、その費用は9万円で済みます。
これで借りていた株を返却すれば、差し引き1万円の利益が手に入る・・・というのが空売りの原理です。これを図で表すと以下のようになります↓
つまり、株価が高騰したときに株を空売りして、株価が下がったときに買い戻すことで、利益を生み出すことができるのです。これが株が暴落したときに儲ける方法です。
世界の景気が悪くなると円高になる理由株に興味も持った方は、こちらの2冊の本がおすすめです。そのうち「7日でマスター 株チャートがおもしろいくらいわかる本」は、以下の「Amazonで見る」のリンク先より試し読みすることもできます。 目次だけでも見てみると面白いかもしれませんね。
株を始めたばかりのだいたいの人は、株価が暴落し初めても売らずにズルズル持ち続けて、負けてしまうことが多いです。 なので、上記のような本からもしっかりメカニズムを学ぶことが重要です。
暴落は、予言の自己成就により急スピードで起こるので、注意が必要です。
- 株価が何かの拍子に下がる
- (実際にはそうではなくても)景気が悪くなると思い込む
- (一人一人が)買い控える
- 消費が落ち込む
- 実際に売り上げが落ちる
- 景気が悪くなる(ことが実現する)
コロナウイスルのデマで、トイレットペーパーが品切れになったのも予言の自己成就が影響しています。人の思い(不安)は次々と伝播し、社会を変えうる力を秘めていることを証明した出来事でした。
不景気のとき、日経平均株価を売ってさらに儲ける
日経平均株価を聞いたことがありますか?
日経平均株価は、日本の株式市場の代表的な株価指標の一つ。単に日経平均や日経225とも呼ばれるます。日本を代表すると言っても過言ではないトヨタ、NTT、ソフトバンク等の株価の総体を表しているものです。
文字通り「日経平均株価=日本の株価の平均値(=日本の経済状況)」みたいなものです。平たく言えば、日本の景気が良いときに日経平均株価が上がっているということです。その逆もまた然りです。
通常、株の売買と言えば、個別の会社(例えば、トヨタ、ソフトバンク、任天堂)の株を買ったり売ったりすることを想像すると思います。
しかし、個別の会社のみならず、日経平均株価すら空売りすることが可能です。
つまり、日本の経済が落ち込んでいるときに、儲けることができるのです。
その方法は以下の3つがあります↓
- 日経平均ETF空売り
- →カンタンに言えば、日経平均で使われる225社の全ての株をそれぞれ少しづつ均等に空売りすることができます
- 日経225先物の空売り
- →ミニ(約8万円から取引可能)、ラージ(約80万円ほどから取引可能)の2種類があります
- 日経225オプションの「プットオプション」の買い
- →ここだけは買いとなっていますが、これも結局、日経平均が下がることで儲かる仕組みです。プットオプションについてはこちらを参考にしてください。
※上記のプットオプションは、少し専門的な話になりますので、以下の記事にて解説しています。プットオプションをうまく活用すれば、4日でお金を75倍にすることすら可能です。
細かいことは専門的になるため割愛しますが、たとえば、世の中の企業のイベントが自粛し企業が儲からなくなったり、最近の出来事で言えばコロナウイスルが流行り日本人が外にあまり外出しないことで日本企業の売り上げが、下がれば下がるほど儲けることも可能であり、そうしている人がたくさんいるのです。
空売りは、「信用取引」と「先物」という2種類の方法で、することができます。ですので、空売りについて、より詳しく知りたい方は以下の本がおすすめです。
・信用取引については、以下の本がおすすめです。Amazonのサイトより試し読みができますので、目次等を見るだけでも参考になると思います。
・先物については、以下の本がおすすめです。こちらもAmazonのサイトより試し読みができますので、目次等を見るだけでも参考になると思います。
不景気は、蜜の味
人の不幸は蜜の味といいますが、経済が不景気になり株価が暴落することで大儲けし、大喜びしている人がいるのも事実です。
これを良いか悪いかはひとまず置いておいて、経済のこういったメカニズムは知っておいたほうが良いでしょう。
さて、あなたはこの事実をいかが思いますか? ぜひ、あなたの意見を書いてツイートしてみましょう!
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