アンチエイジング

老化を避けるためAGEs(終末糖化産物)を避けることの重要性について

人は長く生きていれば老化する生き物です。例えば年齢を重ねるにつれ、以下の病気にかかりやすくなります。

  1. 目が 悪くなる(白内障)
  2. 血管がボロボロになる(動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中)
  3. 骨が弱くなる(骨折)
  4. 腎臓が衰える
  5. 頭が悪くなる(認知症)
  6. がん
  7. 皮膚のしみ、しわ

人の体が老化するのには、必ず原因があります。
人体は自然にボロボロになるのではなく、体の中で組織が何らかの変化を起こすから老化は起こります。その老化の共通のきっかけとなる物質として近年注目され始めたものがあります。

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老化を促進させるAGEs(終末糖化産物)

前述の1~7の病気全てにおいて人間の老化の進行に深く関係する物質、それは、タンパク質と砂糖がくっついて離れなくなっている状態の物質 、「AGEs( Advanced Glycation End Products ,エイジス= 終末糖化産物)」*です。

AGEs,エイジス=糖とタンパク質を加熱し、褐色の物質となったもので、例えば小麦粉(糖)と卵(タンパク質)を混ぜて作ったケーキ表面の茶色の部分

タンパク質と砂糖がくっつくことを「糖化」といいます。糖化という現象により、体内でAGEsが生成されます。

AGEsが生きているうちに年月が経ち体内に蓄積すると、冒頭の1~7の病気にかかりやすくなります。

そのAGEs(糖化)の影響を真っ先に受けるのがコラーゲン(タンパク質) です( つまり、老化はコラーゲンの糖化が大きな原因の一つ)。これを防がないことには、いくら化粧水や美容液を塗ってもあまり意味はありません。

エージーイー牧田クリニック http://www.ageclinic.com/age/ より
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AGEsが体内で生成されるメカニズム

その老化を引き起こすAGEs(エイジス)を作り出す反応式は以下のようなものです。

(タンパク質+糖)× 時間=AGEs(終末糖化産物) ⇒ 老化

血糖値×持続時間=AGEの量 とも言えます。 

そのメカニズムは以下です↓

血糖値が高い(血液中に糖が多い)

糖が血管の外にしみ出す

糖化が起こる
[コラーゲン(タンパク質)が不可逆に変性し元に戻らない]

したがって、血糖値が高い場合、糖化反応が加速してしまい、それに伴い老化も加速するのです。

では、その例を見てみましょう。糖尿病になると、糖化反応が通常の人より進みやすくなってしまいます。

<糖尿病で増えるリスクの例>

動脈硬化 … 2~3倍
白内障 … 5倍
認知症 … 2倍
骨折 … 2倍

こうならないために、老化の原因物質(AGEs)が発見されたからには、それを取り除いたり、減らしたりすればよいわけです。

したがって、そのAGE s(終末糖化産物) をなるべく蓄積しないようにすることが若々しく健康でいる方法の一つです。また、糖質制限を行うと、内因性(=体の中で作り出す)のAGEsの生成を減らすことができ、AGEsの蓄積を少しでも食い止められます。 それが糖質制限が世間で流行っている理由の一つでもあります。

また、過剰に糖質を含んだ食物摂取を避けることで (急激に血糖値を上げることを防ぐため)内因性のAGEsの生成を避けることができます。

AGEsの生成については、「AGEs(終末糖化産物、後期糖化生成物)の正体とその生成のされ方 」もご参考にしてください。

AGEsは食品にも含まれる

しかしながら、食料に含まれるAGEsも食品摂取(つまり食事)で7%ほど体内に取り込んでしまうことが研究でわかってきています。外因性AGEs(=食事をすることで、食べ物に含まれるAGEsを直接摂取してしまう)の摂取があるということです。

いつまでも若々しく健康でいたい人は、 老化物質AGEの体内での蓄積を抑えるために、糖質制限で内因性AGEs(=糖質を食べたとき体内で糖がタンパク質とくっつき作り出されるAGEs)を抑えることはもちろんのこと、 AGEs自体を多く含んだ食物摂取もなるべく避け、外因性のAGEs(=食品そのものに含まれるAGEs)の体内への取り込みを阻害することが勧められます。

日本糖尿病学会専門医・指導医 小西俊彰 カロレピ! (https://calorepi.com/contents/tounyo.php) より

そのAGEs(終末糖化産物= 糖とタンパク質を加熱してできる褐色の物質)は以下のような食べ物に多く含まれています

  • 肉や魚を焼いたもの(特に焼き目、焦げ目の茶色の部分)
  • ケーキ
  • キ ャラメル、せんべい、スナック菓子(特にポテトチップス、フライドポテト等)

糖質制限のみならず、これらをなるべく食べないようにすることが若々しさと健康を一生維持する上で大切です

AGE 0406

九州にある久留米大の山岸先生(AGEsの第一人者の一人)が外因性(食物から摂取するAGEsについて)わかりやすく解説しています。 こんがり焼いた肉やハンバーガーを例に出し、このような食品を食べることに警鐘を鳴らしています。

What Are AGEs – Advanced glycation end products ?

タイの番組にも山岸先生が出演しています。日本人には以外かもしれませんが、タイは医療レベルの非常に高い国として知られているので、このようなテレビ番組が放送されるのかもしれません。

AGEs関連の書籍

以下の書籍はAGEsの理論的な部分が解説されています。理論をきちんと勉強したい方にお勧めです。

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ナル心理学

ナル心理学では、16タイプ分類性格診断テスト(≒MBTI診断)を中心に解説!

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