アンチエイジング

糖質制限で注意すべき「糖新生」とは?

糖質制限をする時には、ただ単に糖質(ブドウ糖)を制限したり抑制したり断ったりするだけではいけません。
なぜならば、体は「何らかのエネルギー源」を必要とするからです。

糖質(ブドウ糖)を制限・抑制・断糖するならば、必ず、ブドウ糖以外の “体が利用できる『ケトン体』や『短鎖脂肪酸』というエネルギー源” を摂取し、体に「糖新生( 体内における「ブドウ糖の産生」)」が起こらないようにする工夫が必要です。

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糖新生とは

糖質(ブドウ糖)を全く摂取しなくても、血糖値はゼロにはなりません。それは、肝臓でアミノ酸や乳酸やグリセロールなどから糖(ブドウ糖)を作るからで、これを「糖新生」と言います。肝臓で糖新生を行うため、糖質(ブドウ糖)を全く摂取しなくても、血糖値は正常に保たれます。

上記の図は、【これでスッキリ!】糖新生の仕組みや代謝経路の要点をまとめてみた! より引用

さらに専門的にいうと、糖新生というのは『飢餓状態に陥った動物が、グルカゴンの分泌をシグナルとして、ピルビン酸、乳酸、糖原性アミノ酸、プロピオン酸、グリセロールなどの糖質以外の物質から、グルコース(ブドウ糖)を生産する経路』のことです。

補足ですが、糖新生とは逆に、ブドウ糖から別の物質に変換することを解糖といいます↓

上記の図は、-第18回 乳酸-他にもある糖尿病の検査 より引用

たとえ糖質制限をしていたとても、体内で「糖新生」による『ブドウ糖の産生』が起これば、 結局は、ブドウ糖を普通に摂取しているのと変わらなくなってしまいます。
体内のブドウ糖が枯渇した時に、体に「糖新生」を起こさせないためには、必ず、“ブドウ糖に代わるエネルギー源(ケトン体や短鎖脂肪酸)” を摂取する必要があります。

そうしないと、体内のブドウ糖が枯渇した時に、体はブドウ糖の必要に迫られて、「糖新生」による「ブドウ糖の産生」を起こします。こうして体は、ブドウ糖というエネルギー源の “不足” に対応して体を守るわけです。これは『生体を守ろうとする人体システム』ですから、まったく正しい反応なのですね。

糖質制限しかしていないと、その人の体はいまだ「ブドウ糖型(エネルギー源をブドウ糖に頼っている体)」なのです。
つまり、糖質制限によって「ブドウ糖の摂取」を少なくしても、その人の体がいあまだ「ブドウ糖型」のままなので、不足分のブドウ糖を「糖新生」によって体内で産生し、体は「ブドウ糖不足(ブドウ糖の枯渇)」を補おうとするのです。なぜならば、体内に “他(ブドウ糖以外)に使用できるエネルギー源” がまったく無いからです。

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ブドウ糖の代替エネルギー「ケトン体」「短鎖脂肪酸」

糖質(ブドウ糖)というエネルギー源を制限・抑制・断糖する時には、“ブドウ糖に代わるエネルギー源” を何らか摂取して体内に確保してあげないと、健康上の問題が出てくることもあります。糖質制限食を健全に遂行するためには、ブドウ糖以外の “体が利用できるエネルギー源(ケトン体や短鎖脂肪酸)” をちゃんと摂取して体内に確保してあげる配慮が大切なのです。

『ケトン体』や『短鎖脂肪酸』は、ブドウ糖よりも「優れたエネルギー源」なので健康的にも都合が良いです。

上記の図は、392)ケトン食と食物繊維 より引用

現代人のようにブドウ糖を過剰摂取していると、それが「病気を生み出す原因」になります。しかも、ブドウ糖の摂取を減らしたほうが、病気が遥かに改善しやすくなるのです。ブドウ糖を普通に摂取しているうちは、病気はまず進行・亢進していく一方です。ブドウ糖は「生体のエネルギー源」として大変便利ではありますが、その反面、過剰摂取すると問題を起こしてしまう “曲者” でもあるのです(ただ、何でも過剰摂取すれば問題を起こします)。

糖質(ブドウ糖)を安全に制限・抑制・断糖するためには、必ず、ブドウ糖以外の “体が利用できる『ケトン体』や『短鎖脂肪酸』というエネルギー源” を摂取して体内に充分に確保することによって、体内のブドウ糖が枯渇した時に、体が「糖新生」による「ブドウ糖の産生」を起こさなくても済むように配慮せねばならないのです。

“ブドウ糖に代わるエネルギー源(ケトン体や短鎖脂肪酸)” さえ体内に確保しておけば、体が「糖新生」を起こさずに済むので、余計なブドウ糖を摂取することもなくなり、安全に糖質(ブドウ糖)の制限・抑制・断糖ができると思います。

糖質制限食の実行に当たりましては、“ブドウ糖に代わるエネルギー源(ケトン体や短鎖脂肪酸)を摂取して体内に確保することで、体に「糖新生によるブドウ糖の産生を起こさせない」ように配慮する” という点まで考慮されてみてください。

「ケトン体」「短鎖脂肪酸」の詳細は以下をご参考ください↓

「糖質制限=炭水化物を抜く」は誤り

また、「ブドウ糖の摂取を制限・抑制・断糖する」=「炭水化物を抜く」という認識は正確ではありません。

【糖質】には「糖類(単糖類・二糖類)」と「その他の糖質(三糖類以上)」とがありますが、この「その他の糖質(三糖類以上)」に該当するものに「デンプン」があります。『天然のままの結晶性デンプン』を「β(ベータ)デンプン」と言いますが、これは消化され難い「難消化性デンプン(レジスタントスターチ:resistant starch)」で、ヒトの消化酵素では消化されません。この「β(ベータ)デンプン」は消化されずに(つまり、ブドウ糖まで分解されずに)そのまま小腸を通り抜けて大腸へと届き、大腸の腸内細菌に発酵分解されて『短鎖脂肪酸』が生成されます。「β(ベータ)デンプン」で摂取すれば、ブドウ糖の摂取にはならずに『短鎖脂肪酸』の摂取となるのです。

「β(ベータ)デンプン」は加熱するとアルファ化して「α(アルファ)デンプン(デンプン中の糖鎖間の水素結合が破壊され、糖鎖が自由になった状態のデンプン)」となり、この「α(アルファ)デンプン」はヒトの消化酵素で消化されて「ブドウ糖」まで分解されますので、「α(アルファ)デンプン」の摂取は「ブドウ糖」の摂取となります。

糖質制限をするなら食物繊維を摂ろう

食物繊維も、ヒトの消化酵素では消化されず、大腸の腸内細菌に発酵分解されて『短鎖脂肪酸』が生成されます。前述したように、『短鎖脂肪酸』はブドウ糖の代替エネルギーとなります。

つまり、糖質制限していても、食物繊維をしっかりと摂っていれば『短鎖脂肪酸』をエネルギーとして用いるので、糖新生は起こりません。

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ナル心理学

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