MBTI

外向型(E型)と内向型(I型)

MBTI

MBTI(エムビーティーアイ : Myers-Briggs Type Indicator)は、とても良く当たる性格診断テストで知られていますが、その診断項目には、外向性と内向性というものがあります。

自分が外向型(E型)・内向型(I型)かを診断するには以下がオススメです↓
16タイプ性格診断:16タイプの性格に分類します。診断結果の最初のローマ字にE(外向) or I(内向)のどちらかが書いてあります。(例:ENTPタイプ=>外向タイプ)
[外向型・内向型] 性格診断テスト:外向 or 内向 どちらのタイプなのかを診断できます。

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外向型(E型)と内向型(I型)とは

どんなふうに、どんなところで情報を集め、決断を下すかを決める活力の源という重要な問題、これについて、外向()型と内向()型の二つの基本的な性向があります。

人は外向的(E)な面も、内向的(I)な面も両方持っていますが、通常どちらかに偏っています。

型か型かは、人を見分けるときの重要なポイントです。その人の活力の源、精力を向ける方向、精力を注ぐ対象がわかるからです。
この二つのタイプの相違がわかっていないと、人間関係に重大な支障をきたしかねません。

関心を寄せる方向

外向型(E型) <—> 内向型(I型)
意識が外に向く傾向が強い人と、意識が内に向く傾向が強い人がいます。

引用 『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より

外向的な人は、観察したり決断している最中に、その多くを口に出してしまう。口を開いてから頭を使う傾向があります。人や行動への関心が活力の源となり、あまり長い時間一人で過ごしてると、生気がなくなります。聞く側より話す側です。

内向的な人は、観察したことや決断したことを口に出しません。考えや着想が活力の源となりますが、激しい議論をすると生気がなくなります。
話すよりも聞き手に回りがちです。型は数時間も二人以上で過ごすと、一人で考える「充電」時間が必要だと感じるでしょう。

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外向型(E型)と内向型(I型)それぞれの特徴

では、それぞれの詳細な特徴を見ていきましょう。

E(外向型)I(内向型)
社交的控えめ
初対面でも平気初対面は苦手
広い交友関係を持つ狭く深く付き合う
喋るコミュニケーションが好き書くコミュニケーションが好き
飲み会が続いても楽しい飲み会が続くとしんどい
色んなことに興味を持つ1つの興味を掘り下げる
話しながら考えをまとめる考えがまとまったら話す
パーティで人を紹介する人に紹介される
熱狂しやすい物静か

上記の表は、くぼちんの天才ブログE(外向型)とI(内向型)の違いを解説 〜MBTIの分類③〜』 より引用

E(外向型)I(内向型)
物事を考えるときに客観的に考える物事を考えるときに主観的に考える
人を誘う側人を誘うより誘われる側
興味関心は世界の中にある興味関心は自分の世界の中にある
自己表現が得意自己表現が苦手
世界の在り方を考える自分の価値観・思想を重視する
興味関心が世界側に向いている興味関心が自分側に向いている

上記の表は、今すぐ使える心理学【MBTI】ユングのタイプ論について』 を参考に作成

E(外向型)I(内向型)
社交的縄張り意識
相互作用集中
間口が広い奥行きが深い
外延的内包的
幅ひろい人間関係限られた人間関係
エネルギーを消費するエネルギーを保存する
外面的な出来事内面的な反応
人付き合いがよい内省的
喋ってから考える考えてから喋る

内向的な人でも、社交的なタイプもいます。ただ、それは自分の関心のある範囲内でのことかもしれません。

外向型(E型)と内向型(I型)が上手く付き合うには
外向型(E型)と内向型(I型)の親子関係

外向・内向タイプの本質 – 内なる世界と外なる世界の現実

多くの資料では、この二項対立は単なるエネルギーの使い方の違いでだと説明されており、それは間違ってはいません。

しかし、こうしたエネルギーの使い方の説明は、単純化されすぎていて、誤解を招く恐れがあります。以下は、私たちがよく目にする単純化しすぎた説明の例です。「内向的な人は一人でいることでエネルギーを得て、外向的な人は人と関わることでエネルギーを得る」。これでは、人と一緒にいるのが大好きなおしゃべりな内向タイプと、パーティーからなかなか帰れない外向タイプはかみ合いませんね。

内向型と外向型の本当の違いはこうです内向的な人にとって、内なる世界(自分の中の世界)は「現実の世界」であり、本当に重要な世界なのです。外向的な人は、外側の世界(自分の外側の世界)が現実の世界です。この内なる現実、あるいは外側の現実から、さまざまな行動が生まれます。

このため、内向的な人は話す前に少し間を置き、まるで自分の言葉がまず内面で受け入れられることを確認してから外へ向けて発信するのです。外向タイプの人はその逆で、考え事をしながら話すことが多いのですが、それは自分の外から聞くことで自分の発言の価値や真偽を判断するのに役立つからなのです。

外向的な人は、自分がいる周囲と関わっているときに最もくつろぐことができます。一般的に、様々なものに刺激を感じ、多くの人と接すれば接するほど、そのすべてが面白くなります。一人でいる時間が長すぎると退屈で落ち着かないので、エネルギーをチャージするために周囲と関わることが必要です。しかし、そのためには必ずしも相手が必要というわけではありません。散歩をしたり、外出したり、面白いことを勉強したりするだけでも十分なのです。

外向・内向タイプの話し方・考え方

内向タイプは物静かで、外向タイプはジェスチャーを使って(ある意味)大袈裟に話すイメージがあります。

以下の動画は外向タイプの話している様子です。外国の方がスピーチしていますが、身振り手振りが大きく表情も場面ごとに劇的に変化しているのがよく分かるかと思います。

Jeff Hawkins: How brain science will change computing

以下の動画は、起業家のグランという男性(冒頭に出てくる男性)が「原資100ドルから90日間で100万ドルを稼ぐ」という企画のワンシーンです。グランはクリスという男性にも声をかけ、webサイトの制作・マーケティングの仕事を依頼していました。しばらくしてから2人が進捗状況を話すシーン(17:00〜21:20)は、外向タイプと内向タイプの違いがよく表れていることがわかります↓

【億万長者の挑戦】突然の契約破棄 苛立つグレンと揺らぐ信頼| Ep5. 起業チャレンジ!覆面ビリオネア

グランは外向タイプで、自分から相手を誘って働きかけるタイプです。一方で、クリスは受け身な内向タイプで、グランから連絡が来なかったという理由で2ヶ月に一度しか連絡をしませんでした。クリス側からすると、グランが連絡をしてこなかったので待っていただけではなく、そもそもグランが忙しそうだったので遠慮して相手からの連絡を待っていたのです。そこに、グランから「受け身ではなく、自分から主体性を持って積極的に連絡をよこさないとダメだ!」と大きな身振り手振りを交えて言われ、圧倒されています。ここに外向タイプと内向タイプの違いが大きく表れているのがみて取れます。

そもそも、クリスは2ヶ月間の間、グランには一切相談せずwebサイトに必要なロゴなどのデザインを1人で考え、決定していました。クリスからすると「(webサイト・マーケティングは)君に任せる!」とグランが一任していると思っているので「自分で1人で頑張らねば!」と意気込み、責任感すら感じていたかもしれません。ここは外向タイプなら、まず相手に方向性を相談したり、ロゴの原案ができた時点で相手に見せることでしょう。外向タイプであるグランは、当然クリスもそうすると期待しており、なぜ連絡をよこさないのかと、いぶかしがっていたはずです。

特に何かプロジェクトなどを共同で作り上げるという時には、両者の心理的な違いが浮き彫りになりやすいものです。なぜなら、「無意識で相手に期待していること」が自分の心の”クセ”であり、問題が起こって初めて自分も相手もそれに気づくものだからです。

内向タイプへの誤解

ここまで、外向・内向の話し方・考え方の違いについて解説しましたが、外向・内向的な性格が十分には認知されていないこともたくさんあります。特に、「内向型は、シャイで、社会生活にも向いていない」といった誤った見解を持っている人がいるかもしれません。

以下の動画では、ユーチューバーで自身もINTP(研究者タイプ)内向型 (I)のMicaela ミカエラさんが、誤解されやすい内向型の説明を分かりやすく解説してくれています(1:30頃からその説明が始まります)。

ユーチューバーは、たくさん喋るし、注目を浴びる職業でもあるので、外向型(E)だと思われがちですが、ミカエラさんのように内向型(I)のユーチューバーもいます
※英語での解説ですが、右下の歯車アイコンの設定ボタンから、日本語字幕に設定することが可能です。

Being an Introvert in Japan | 日本では内向的な人が多い?

スーザン・ケイン: 内向的な人が秘めている力

今の世の中では、社交性・協調性・リーダーシップが重要だと説かれています。そのため、外向タイプの方が評価されがちです。もちろん、外向タイプが優位な場面はたくさんありますが、だからとって内向タイプが優れていないわけではありません。

以下の動画では、自身も内向タイプであるスーザン・ケインさんが自身の経験を交えつつ、内向タイプに対する誤解を解き、内向タイプの良い面や活かし方を解説しています。
(※英語での解説ですが、右下の歯車アイコンの設定ボタンから、日本語字幕に設定することが可能です。

The power of introverts | Susan Cain

※文字起こしされたものはこちら→TED日本語 – スーザン・ケイン: 内向的な人が秘めている力

彼女は内向タイプで、上記の動画のように大人数の前で話すことはかなりの労力と努力を必要としたようです。しかし、内向性は「内気とは違います 内気というのは 社会的に判断されることへの怖れです 内向的であるというのは 社会的なものも含め 刺激に対して どう反応するかということです」と言います。内向タイプでも自分が好きなこと・興味があることなら多く語ったり、それに打ち込んで極めることがあります。アップルの創業メンバーであるウォズニアックは、いつも自室に1人閉じこもってITエンジニアとしてのスキルを磨き、結果として極めることができたのです。

外向タイプは人を引っ張る積極性がありますが、内向タイプのリーダーは積極的なメンバーがアイデアを出して活躍できるように働きかけます。実際、内向タイプで世の中を動かすほどの影響力を持ったリーダーは、ガンジー、イエス、ブッダなど数多くいます。

外向性と内向性の違いについては、以下の記事も参考にしてください↓

さらに、外向性と内向性のどちらが賞賛されやすいかどうかは、その国の文化、思想にも影響されるでしょう。アメリカの文化では、自己主張ができる外向性のが賞賛されるやすいかもしれませんし、日本の文化では自己主張あまりしない方が慎ましいと評価されるかもしれません。実際、日本人は外向的よりもやや内向的な傾向(+3.07%)があるようです(参考サイト:Japan Personality Profile)。

世界各国の文化・国民性については以下をご参考ください↓

世界各国の文化比較

また、外向型(E型)と内向型(I型)では、自身の能力を発揮できる環境が異なりますので、以下の記事を参考ください↓

外向型(E型)と内向型(I型)の詳細説明

『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用開始(一部改変)

意識が自分の外に向かうか、それとも自分の内に向かうかで その人がそのときに与える印象は大きく異なります。 そのことは、きっと誰もが気づいていることでしょう。

注意の対象が外にあり、意識が外へ向かうとき、 周囲の人や事物によく気がつくことができ、また、積極的に働きかけることができます。 この外向の傾向が強いと、賑やかで元気があり、活動的な印象を与えます。 ときに騒がしいとさえ受け取られるかもしれません。

一方、注意の対象が自己の内面にあり、意識が内に向かうとき、 その内観的な様子は、物静かで、思慮深く、慎重な印象を与えます。 ときに、内気で引っ込み思案であると受け取られるかもしれません。

MBTIでは、この外向性と内向性の区別が重要になります。 しかし、外向と内向に優劣があるとは考えません

もちろん、それぞれの状況において、長所、短所となる特徴はあります。

もし、お子さんがいらして、その子が元気がありすぎて心配であるとか、 内気すぎて心配であるなどと憂慮される親御様もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ここでいう外向性と内向性について偏見なく知ることができたなら、 今までと違った見方ができるのではないかと思います。

実際は、常に外向的な人とか常に内向的な人はいません。 誰しも外界に注意を向け、活動的で賑やかなときもあれば、静かで内観的なときもあるものです。

このサイトを読み進めていただけばご理解いただけることですが、 一人一人は外向性の心理的な働きと、内向性の心理的な働きに頼っており、そのバランスを取ろうとします。 しかし、一人の人がどちらかの性質に偏っていることはよくあることです。

大半をの時間を外界に対して意識を向け活動的に過ごすな人たちもいれば、 逆に、内面に注視し続け、黙々と作業をしたり、感性を探ったり、考えに耽ったりする人たちもいます。

外向性が強い人は、一人でいると元気を失い暗い気分になりがちです。 一方、内向性が強い人は、大勢の人に囲まれていたり、騒がしい環境に置かれると居心地が悪く感じます。 たとえその場では、うまくやり過ごしているとしても、その後、どっと疲れを感じることでしょう。

おそらく、昔から誰もがこの世界には外向的な人と内向的な人がいることには気がついていたと思います。 しかし、この外向性と内向性が具体的にどのような違いがあり、 人生においてどのような影響を及ぼすか考えてみた人は少ないのではないでしょうか。

※『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用終了(一部改変)

以下、それぞれの心理傾向軸の参考記事になります。

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このサイトで紹介している16分類性格診断(MBTI)を深く知るには、以下の本『図解 あなたの天職がわかる16の性格』がおすすめです。この本は、16タイプごとの適職が分かるだけでなく、MBTIの要となる心理機能(認知機能)について端的にまとまっているので、MBTIのことを初めて知ったという方にもおすすめです。

以下の「Amazonで見る」のリンク先より試し読みすることができるので、目次などを一度見てみるだけでも参考になります。

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この記事を書いた人
ナル心理学

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