ISFP(芸術家タイプ)の意思決定方法について解説します。
あなたは、同僚や友人の意思決定方法に不満を感じたことはありませんか? 非論理的であったり、プロセスがバラバラであったりしませんか?早期に解決しなければ、このような問題は雪だるま式に大きくなり、職場環境の大規模な混乱の原因となります。意思決定の方法は、人によって性格によって大きく異なります。意思決定の方法に正解や不正解はありません。ただ、あなたの意思決定の方法と、あなたにとって最適な方法があるのです。
とはいえ、意思決定のスタイルが異なる人たちが一緒に仕事をするとなると、緊張感が高まります。お互いを理解することは、コミュニケーションを維持し、仕事を成功させるための鍵となります。MBTIを用いて、自分の性格タイプを理解するのに時間をかけることは、あなたとあなたのチームの意思決定を改善し、合理化し、その過程でより深い相互理解を築くのに役立ちます。
ISFP(芸術家タイプ)の意思決定方法
ISFPは何よりも平和と調和を重視します(=内向的感情:Fi)。特定の人のニーズを可能な限り完全に満たす方法を探し、現実的かつ実用的に状況を判断する傾向があります。ときには自分のニーズを無視したり、長期的な意味合いを見失ったりすることもありますが、「今ここ」に焦点を当てることは貴重な財産となります。ISFPは瞬間を生きている(=外向的感覚:Se)ので、目先の未来を見通すこと(=内向的直観:Ni)は難しいかもしれません。また、このタイプはリスクを取ることを避けることでも知られています。
ISFPは、ブレーンストーミングでアイデアを出し、意思決定の選択肢を生み出す際に、他の人の洞察力や意見を参考にしようと努力します。アイデアを批判することは避けますが、他の人の立場を、目の前の状況に関する詳細な事実と比較する(=外向的感覚:Se)ことはあります。貢献度を評価するために、すべての貢献度に客観的に適用される一定の手順を実行することが役立つかもしれません。そうすれば、特定のアイデアや個人が特別視されることはなく、すべてが同じように評価されます。
ISFPは、一般的に対人関係、忠誠心、尊敬を促進する選択肢を好みます。また、このタイプの人は、自分のことだけでなく、大切な人のことも考えて、内向きのアプローチをする傾向があります。個人の貢献が最も重要であり、周りの人の気持ちも重要です。しかし、他人の個人的な願望やニーズに振り回されてしまうことがあります。ISFPにとって決定をする際には、自分自身の欲求を考慮し、さらに各選択肢を論理的に検討することが大切です。
このような個人の貢献を重視する姿勢(=内向的感情:Fi)は、ISFPの実行スタイルにも表れています。ISFPは、個人が独立して自分のスタイルで物事を行うことを奨励する一方で、必要に応じて柔軟にサポートする傾向があります。このような柔軟性は、権威的なリーダーシップスタイルや強固なルール(=外向的思考:Te)に慣れている人には、違和感を与えるかもしれません。そのため、ISFPは、同僚や部下のチームに、どのような指導が最も有益であるかを尋ねるとよいでしょう。
決断がなされ、実行されると、ISFPはしばしば自分の決断を評価し、「自分の意思決定の努力がどこで的外れだったかを検証」します。場合によっては、過度に自己批判的になり、自分の失敗や欠点を誇張したり、自分ではコントロールできなかった問題の責任をとったりすることがあります。同じように、成功を自分の力の及ばないところに帰して、自分の価値を過小評価することもあります。このような傾向を補うために、ISFPにとって、他者が自分の貢献を明確に評価してくれたり、チーム内での自分の価値を認めてもらうことも大切です。
成長と進歩を続けるために、ISFPは配慮や調和(=内向的感情:Fi)と同じ程度に、まず決断の効率性と実用性(=外向的思考:Te)を考慮すべきです。つまり、優しさだけでなく持続可能でなければ、決断や介入は成功しません。さらに、自分自身の努力の価値をより正確に評価する努力をすべきです。自分は不必要に謙虚なのか、それとも実際に自分を改善できる方法があるのか。そうすることで、自分の行動の成功をより正確に評価することができ、今後も進歩し続けることができるでしょう。
このタイプの人は、自分を苦しめるような情報を無視することがよくあります。情報が無視されると、決断がより困難になり、その結果、ISFPは決断するという行動を先延ばしにしてしまいます。決定する期限を設定し、その期限から外れないようにすることが大切です。ISFPの方は、この「決断の日」を家族や友人に公開することで、最後までやり遂げることができるかもしれません。また、毎日目にする場所に決断の日を書いておくのも効果的です。
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16タイプ別「意思決定方法」
ISFP(芸術家タイプ)をさらに知りたい方へ(相性など)
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相性:相性や他のタイプとの付き合い方を学べる
ロードマップ:基礎→専門的へ と順序よくその性格タイプや性格論(MBTI)を学べる
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ISFP(芸術家タイプ)と他のタイプの相性(クリックで表示)
理想的なペア
ISFPと相性が良いのは、お互いの自由を尊重し合えて、一緒にいると良い経験の出来そうな人です。
ISFPから見て…
- INFP(心理学者タイプ):Fi – Ne、自由と気持ちを尊重してくれる
- ENFP(改革者タイプ):Ne – Fi、個性を尊重してくれる
- ISFJ(保護者タイプ):Si – Fe、思いやりを持って接してくれる
- INTP(研究者タイプ):Ti – Ne、アイデアを出し合えたり情報交換ができる
対立しやすいペア
ISFPと対立しがちなのは、個人の選択や行動を尊重しない押し付けがましい人です。
ISFPから見て…
- ESTJ(責任者タイプ):Te – Si、批判してきたり、自分をコントロールしようとしてくる
- ENTJ(リーダータイプ):Te – Ni、とても理路整然としていて几帳面で合理的、要求が激しくて一緒にいるのがきつい
恋愛の相性が良いペア
ISFPと恋愛の相性が良いのは、一緒にいると良い経験の出来そうな人や、困った状況でも安心させてくれる人です。
ISFPから見て…
- ENFJ(協力者タイプ):Fe – Ni、安心させてくれて、居心地よくしてくれる
- INTJ(戦略家タイプ) :Ni – Te、賢く将来に備えて安心させてくれる
- ENFP(改革者タイプ):Ne – Fi、親しみやすく居心地のいい環境を作ってくれ、気持ちを理解してくれる
- ISTJ(努力家タイプ):Si – Te、困った状況でも安心させてくれる
※対立しやすいペアと恋愛の相性が良いペアは被ることがあります。これは、自分と正反対のタイプを意見が合わず嫌うことがある一方、自分と違うためミステリアスに見えて惹かれることもあるためです。ただし、最終的には関係が壊れてしまうことが多いようです。
(ISFPと付き合っている方へのアドバイス)
ISFPは人間関係において非常に思いやりがあり、相手に譲歩することもしばしばあります。自分の気持ちを表現したり要求を主張するのが苦手な人が多いため、相手を理解しようとする努力が大切です。意思決定の際には、ISFPの声にも耳を傾け、パートナーの気持ちを同等に尊重するようにしましょう。
ISFP(芸術家タイプ)のロードマップ クリックで開く
ISFP(芸術家タイプ)を真に理解するには、心理機能(認知機能)*が重要です↓
*一般に認知科学において、認知機能は「生物が対象の知識を得るために、外部の情報を能動的に収集し、それを知覚・記憶し、さらに推理・判断を加えて処理する機能」と定義されます。
以下のロードマップを読むことで、認知機能を学びつつISFP(芸術家タイプ)を順序よく理解できます↓
- ロードマップ – ISFP(芸術家タイプ) –
- はじめに – MBTIとは
- 自分の性格の概要
- 認知とは
- タイプ特有の認知の特徴
- 心理機能(認知機能)について
- 自分の心理機能(認知機能)を知る
- 心理機能(認知機能)を上手に活かす
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