前回は思考と感情について取り上げましたが、ではその最終的な判断軸の感情とは一体何でしょうか?
仮にあなたがミカンやリンゴが好きだとして、それらを見たときや食べるときに脳内では何が起こっているでしょうか?
実は感情は以下の過程を経て、ココロで知覚されます。
- 1何らかの現象が起こる
- 2脳へ情報を受け取る
- 3(脳の神経から)神経伝達物質放出
- 4(次の神経の)受容体で3をキャッチ
- 1段ボールが知人から届く
- 2開けるとミカンが入っているのを確認する
- 3(神経伝達物質の一種の)ドーパミン等が出る
- 4うれしくなる(=うれしいと感じる)
↑図の上部の神経から受容体(凹)へ神経伝達物質(●)が渡されキャッチされているのがわかるでしょうか?
では、3の神経伝達物質は今回、ドーパミンとしましたが、どのようなものがあるでしょうか? 代表的なモノを見てみましょう。
*脳内に放出されると気分が大きく変わる物質群をまとめてモノアミン神経伝達物質と呼びます。
それらのうち、
モノアミン神経伝達物質 ( = セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ヒスタミン、ドーパミンなど )
以上のように、ドーパミン;快感&意欲、ノンアドレナリン;怒り&ストレス、セロトニン;幸福&共感等を感じることとなります。
重要なのは、 順序として
〇モノアミン神経伝達物質が放出される→気持ちを感じる
✖気持ちを感じる→ モノアミン神経伝達物質が放出される
ということです。
先ほどの絵を再掲しますが、この凹にハマる●が
ドーパミン ;楽しくなる
セロトニン ;安心する ノルアドレナリン ;覚醒する
というだけです。
パチンコ依存の人は、パチンコのリーチを見るだけでもうドーパミンが出ている状態になっていたりします。
ね、スライドの右の方が増えているでしょう?
そもそも気持ちといった抽象的な概念も、神経伝達物質に還元できるところまで科学は発達してしまいました。 しょせん気持ちも物質と思えば、時には気持ちに振り回されることも減るのではないでしょうか? イライラするぞ→これは神経伝達物質のバランスが崩れているなっ、と。
いかがでしたか? 今回は長くなったので、気持ちの正体がわかったところで締めさせていただきます。
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