さて、人間の心がカラフルということがどういうことなのか説明します。
まず、以下の絵を見てください↓
質問;この絵を見てどのような印象を持ちますか?
オレンジ色が多くて明るい印象だと思う人が多いかもしれません。しかし、どこを注目して見るかによって印象・感じ方は大きく変わります。
例えば、以下のように右上に注目したときは、青色で落ち着いた印象を受けるでしょう。
人の心も同じで、どこを注目するかでその人に抱く印象は変わります。実際にはその人には見えていない様々な部分があるのです。
それは普段と違う環境で姿を現す場合もあります。
もちろん、好きな対象だけでなく、人は環境によっても今まで見せていなかった性格が表れることがあります。
例えばいつも冷静沈着な彼。メガネがキラッと光っています。その彼の家のそばでいきなり動物園から逃げ出したライオンがいました。その彼はあわてふためきます。そう、「冷静沈着」という性格は変わるのです。
他の例を示しましょう。「リスクを取るのが好き」という資質(性質)。それがある人に備わっているとします。
まず、リスクと言っても例えば2種類あります↓
彼は(女性より男性の方がリスクを取る傾向は大きいです)バイクを乗り回すのが好きです。端的にいれば飛ばしてスリルを味わうことが好きです。警察に免停にされるかもしれませんが、そのスリルすらやめられません。周りがいくら注意しても、彼は止めることはありませんでした。
しかし、彼は経済面では非常に保守的です。家を購入せず賃貸でマンション暮らしをしています。また給料のほとんどを貯金に回し、FXや株を一切しません。
つまり、彼の場合は以下のようになります↓
このように、ある分野でリスクテイカーだとしても他の分野ではそうでないことも多くあります。先ほどのケースでも逆に経済的にはリスクテイカー(全財産をビットコインにつぎ込む)でも車の運転では必ずシートベルトを締め法定速度を守るということもありえるのです。この例だけでも「リスクを(大きく)とる」という性質にも色々あることがわかるでしょう。そういう意味で、一つの性質だけ見ても一概に「〇〇である」と人を判定するのは難しいことなのです。
もう一つ例を挙げるとしたら「だらしない」です。人はある分野ではだらしなく、他の分野ではだらしなくないかもしれません。
例えば、筆者は部屋の中が散らかっているので自分自身でだらしない人間だと思っていましたが、他の人からはしっかりしているといつも思われていました。というのは、出先で食べ物を食べた時に必ず歯磨きをするからです。 私は食べた後は毎回歯磨きをしており、それは当然だと考えていましたがどうやら多くの人は朝と寝る前しか歯を磨かないようです。そのように、「だらしない」1つをとってみても分野が違えば当てはまらないことがあり、かつ、それが本人や周りの人に見えているところと見えていないところがあるのです。
だらしないにも何種類もある。例えばこれはそのうちの2種類。
最初の質問です;以下の絵を見てどのような印象を持ちますか?
どこの地点を見るかで答えは違います。
本人すら全体が見えていないことは多々あることです。次のページでは、そのことについて深堀します。
コメント