さて、人間の心の意味をおわかりでしょうか?
さらに、ここで、本人すら見えていない資質の説明をします。
例えばBさんは臆病者として知られています。その臆病者のBさんの家が火事になりました。Bさんは追いつめられるとすぐにビビって何もできない性格の持ち主として有名ですが、なんとその晩の家事の夜、まるで名探偵コナンのワンシーンようにマンションの屋上からからカーテンを巻き付けて飛び降りたのです。
そう、Bさんがたいていの場面で臆病なのは事実ですが、追いつめられると途端に勇気が湧きました(勇敢さが姿を現した)
一方、Cさんは普段は勇敢だと知られていますが、マンションから飛び降りることができず、大やけどをおってしまいました。どうしても飛び降りる勇気がでなかったのです(そのときは勇敢ではなかった)
これらは本人も周りもその時その状況で初めて見出す資質です。この例かもお分かりのように、まず1つの資質ですら誰かを「〇〇」であると断定することは難しいです。状況によって変わることがあるし、本人すら気付いてないこともあるからです。
もう一度以下の絵を見てください。
Cさんはオレンジ色(勇敢)だと思い込んでいたので、それまで青色(追いつめられたときにはビビるだけで意外と勇敢ではなかった)があることを知らなかったのです。
では、その隠れた資質(認識していない色)はどのようにわかるのでしょうか?
それは、行動してみて、その結果を受けてどう感じるかでしかわからないのです。先ほどの例でいえば「重大な危機が起こったときにはじめて」Bさんは自分が勇敢だったことがわかるのです。その時はじめて、自分の勇敢さを見出すのです。
そういうわけで、本当に自分を知りたければ、行動し、経験することが大事です。これはどこかの本に書いてある何かの理論を調べていてもわかりません。どんな有名な論文を読んでいてもです。
・行動する→物事が起こる→(それに対して)何か対応する→自分の行動や感情を事後的に見出す(後で振り返ることでどのようなものだったか確認する)
だからです。
先ほどの例は、火事ですから「物事から起こる」からスタートでした。
しかし、基本的には危機はあまりおこるものではありませんし、行動することで物事が変わりゆくなか、あなたがどう感じるか、これによりあなたの隠れていた資質が見いだせるわけです。
だから、行動しなければならないし、それが若い時にたくさんの(種類の)経験を積めと言われる本当の理由です。
今後も人生には色々あるでしょうが、今知っている色以外にどんな色があるか知るのが楽しみですね。
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