甘いもの食べたり、ご飯を食べたりして高血糖が続くと体に悪い影響がたくさん出ます。そのひとつに活性酸素による酸化ストレスがあげられます。酸化ストレスは体にダメージ与え、老化を促進させてしまいます。この記事では、高血糖による酸化ストレスや活性酸素について解説します。
そもそも活性酸素とは一体何?
そもそも活性酸素とは一体なんのでしょうか?
活性酸素とは、非常に反応性の高い酸素分子のことで酸化反応を促進させます。酸化反応とは切ったリンゴが茶色く変色したり、鉄が赤くサビたりすることで、体の中でも起こります。簡単に言えば、酸化反応によって体がサビてしまい、老化の促進に繋がります。
活性酸素による酸化ストレスは、様々な問題を引き起こしますので、注意が必要です。美容面ではシミやシワの原因となったり、また、心筋梗塞や脳卒中などの死亡率の危険性が高い病気の原因となります。
活性酸素はどのように作られる?
では、活性酸素はどのように作られるのでしょうか?
人の細胞の中にあるミトコンドリアという部分が、1日に500L以上の酸素と、食事から取り入れた糖分を消費してエネルギーを作っていますが、その過程で一部は活性酸素に変化します。そして、それ以外にも活性酸素が発生する原因はあります。
高血糖が続くと活性酸素が発生する?
糖尿病でない人でも食後などの際に、インスリンによる糖の処理が追いつかなくなり高血糖になることがあります。高血糖になると、糖が血管にくっつき化学反応起こし、大量の活性酸素を発生させます。さらには、その活性酸素によって全身の血管の動脈硬化も進んでしまいます。
高血糖を防ぐ方法はこちらで紹介しているので参考にしてください↓
また、高血糖による問題は酸化ストレスだけでなく、糖化という悪影響を引き起こします。糖化についてはこちらを参考にしてください↓
酸化ストレスは糖尿病の原因にもなる
活性酸素が増えて酸化ストレスが上がると、動脈硬化だけでなく糖尿病や肥満の促進にも繋がります。 実は、インスリンを分泌するすい臓のβ細胞は、活性酸素に弱いのです! インスリンが正常に分泌できなくなると二型糖尿病となってしまいます。
さらに、脳にも酸化ストレスが及んだ場合も、糖尿病や肥満を引き起こすことが研究から明らかになっています。
※実際の論文を参考にしたい方は、こちらから論文へ飛ぶことができます。
脳に酸化ストレスが蓄積すると、特に、全身の代謝調節に重要な視床下部領域の神経細胞数を減少させ、血糖降下ホルモンであるインスリンや肥満抑制ホルモンであるレプチンの作用を減弱させること、それらを通して全身に肥満や糖尿病を引き起こすことがわかりました。
『酸化ストレスが糖尿病を引き起こすメカニズムを解明 ‐酸化ストレス防御機構による肥満および糖尿病の改善作用‐【プレスリリース】』 より引用
最後に
高血糖によって酸化ストレスは上昇し、動脈硬化や糖尿病の原因となります。ぜひ、普段の生活から血糖値を気にかけるようにしたいものですね。
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