ENFJ(協力者タイプ)の第二・第三機能の統合について解説します。
『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用開始(一部改変)
内向的直観(Ni)と外向的感覚(Se)の葛藤と折衷、そして統合
ENFJの青年期における課題は、 第二の心理機能である 内向的直観(Ni) と第三の心理機能である 外向的感覚(Se) のバランスを取ることにあります。
一般的で普遍的な理解を追求し、末永く続くビジョンを探求するか、 それとも、個々の物事や人々に直面して、その場に相応しい対処を行い、 また瞬間瞬間に没頭し、躍動感のある体験を得るか。 その間で葛藤が生じます。
これら二つの心理機能のどちらが優位に働くのか、それは時と場合によって違ってきます。 はじめから、両方共、うまく統合させて働かすことはできません。 その場その場で、うまく使い分けることになります。
概ね 内向的直観(Ni) の方がよく働きますが、 社交的、活動的に振舞っているときは、外向的感覚(Se) の方を よく使うことになるでしょう。
どちらか一方の働きが強くなりすぎて、その良くない面が影響してしまうことがあります。 実際は、この二つの心理機能はバランスを保って共同して働かせることで、統一した認識に至ります。
若い頃は特に、 人間関係や社会について一般的で抽象的な疑問を抱き、よく勘が働きます。 しかし、統一見解が得られず、一人悩むこともあります。 この傾向は、大人になっても続きますが、 行動や実践、自分自身の身体で直に体験することによって、 現実味を帯びた理解が得られることに気がつくようになります。
第三の心理機能である 外向的感覚(Se) の働きを信頼し、 これをよく働かせることに喜びを感じるようになります。 これが、突破口となります。
外向的感情(Fe) と 外向的感覚(Se)の協働で、 対面している他者をよく観察しながら、言葉では表すことのできない雰囲気を捉えることができ、 それゆえに、すぐに打ち解けてお互いの見解を交換するようになります。
常に状況に気がついており、 目に見える情報を広く集めることができれば、 閉鎖的で非現実的なアイデアに固執してしまうことがなくなります。
観察力と行動力をもって、瞬間瞬間に集中し、躍動感のある体験を通して、 物事を理解し、人生を切り開いてゆくことに、意義を見出し、やりがいのあることになるでしょう。
現場に赴き、人々と直接対面し、現状を把握することで得られた情報は、 その後に熟考する段階で必要な判断材料となります。
そういったことを繰り返し、やがて 内向的直観(Ni) と 外向的感覚(Se)の両方の働きに適切な信頼を寄せるようになると、 その場その場で人々の問題に適切に対処することで、 人々の心に持続した影響をもたらし、 やがて人々を巻き込んで長期的なビジョンの実現へと向かうことになります。
『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用終了(一部改変)
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