エニアグラム性格診断のタイプ3について解説します。
まず、「エニアグラム」とは人を9つの性格タイプに分ける性格診断です。
エニアグラムは、人が世界をどのように解釈し、感情をどのように処理するかのパターンを記述した性格タイプのシステムです。エニアグラムでは、9つの性格タイプを説明し、それぞれのタイプを9つのポイントを持つ図にマッピングすることで、タイプ同士の関係性を説明しています。
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タイプ3の簡単な解説
タイプ3は・・・
成功志向で実用性を重視するタイプ。
適応力があり、優れた能力を持ち、意欲的で、他者からのイメージを大切にします。
- 欲求:「結果の追求」
- 囚われ:「達成しなければ、誰からも愛されない」
簡単な説明
エニアグラムのタイプ3を自信に満ち溢れ、魅力的です。野心的で、有能で、エネルギッシュですが、地位を気にしたり、出世欲が強かったりします。外交的で落ち着いていますが、自分のイメージや他人からの評価を気にしすぎることもあります。一般的に、ワーカホリックや競争心といった問題を抱えています。
このタイプが成熟すると、自分のすべてを見せ、他の人を鼓舞する良い見本となります。
ストレスを抱えたタイプ3は、不健全のタイプ9のように急にやる気がなくなり、無気力になります。しかし、統合(成長)の方向に進むと、タイプ3は、健康なタイプ6のように協調性が増し、人に尽くすようになります。
タイプ3の詳細
エニアグラムのタイプ3は、洗練された趣味を持ち、より多くのことを成し遂げようとし社交的で会話が上手で、締め切りを守る才能があります。このタイプは誰とでも友達になることができます。
健康な状態であれば、本当に世界で大きなことを成し遂げることができるでしょう。自分の成果を数えるのが好きで、失敗を避け、長期的な目標を持って生きています。カリスマ性があり、その潔さと個人的な達成感から、人々はこのタイプのことを尊敬しています。
精神的に健康なタイプ3は、自分自身を成長させ、自分の能力を世界に貢献することの気持ちよさを知っており、また、他の人が考えていた以上の個人的な成果を達成するために他の人を動機づけることを楽しんでいます。また、周囲の人からの評価も高く、人気者であり、「学級委員長」などに選ばれることも多いタイプです。
このタイプは成功していることが多く、人から好かれています。それは、すべてのタイプの中で、自分自身を信じ、自分の才能や能力を伸ばすことを最も信じているからです。社会的に評価される資質を並外れて体現しているため、人々の良い模範となります。
他の人から見ると、タイプ3は自信に満ちていて、野心的で、目標を持っているように見えます。しかし、他の人から意外かもしれませんが、生来の自分の価値に自信がなく自分の成果を確認したいと考えています。このタイプは典型的なイメージ重視型で、”他人から”成功していると見られることが重要です。
自分の人生を成功させたいと思っていますが、それは自分の内面から湧き上がるものではなく、家族や文化、社会的領域といった外部の要因によるものです。
例えば、このタイプの成功とは、大金を持っていること、豪邸に住んでいること、新しくて高価な車を持っていること、その他のステータスシンボルを持っていることを意味するかもしれません。また、アイデアを大切にする人もいて、このタイプにとっての成功とは、学問や科学の世界で自分を際立たせることを意味します。はたまた他のタイプ3の成功とは、俳優、モデル、作家として有名になることや、政治家などの公人になることを意味するかもしれません。
いずにせよ、家族や地域社会で注目される人物になろうとします。タイプ3は “何者でもない人 “にはなりません。
この目的のために、褒められたり注目されたりするようなパフォーマンスを学びます。子供の頃、彼らは両親や仲間から評価されている活動を認識し、その活動で優れた成果を上げることにエネルギーを注ぐことを学びます。また、自分の魅力や潜在的な印象をどのように育て、発展させていくかを学びました。
注目されたり、励まされたり、自分の価値を認められたりすることが必要とします。タイプ3は、タイプ7が望む成功によって生じる楽しみや、タイプ8が望む成功がもたらす力や独立感(8のような)のためにではなく、成功に生じる注目や名声や達成感を望んでいます。成功がもたらす注目の高まりや達成感がなければ、自分は何者でもなく、価値もないのではないかと恐れているからです。
問題は、自分の価値を高めてくれると信じるものを何でも達成しようと躍起になるあまり、自分が本当に欲しいものは何か、自分の本当の気持ちや興味は何かが分からなくなってしまうことです。このような状態になると、あらゆる種類の自己欺瞞に陥ります。
さらに問題なのは、自分の価値を高める方法を探しているうちに、本当の価値の核心である「本質的な自己」からますます遠ざかってしまうことです。
タイプ3は、幼い頃から他人から注目されることや他人が評価してくれる価値を追求することに依存するようになると、次第に自分の内なる核、つまり「心の望み」が置き去りにされていき、もはやそれを認識できなくなってしまうのです。
このように、フィーリングセンターの主要なタイプであるタイプ3は、興味深いことに、「フィーリング」の人としては知られておらず、むしろ行動と達成の人です。まるで、達成したいことを先に進めるために、自分の感情を「箱に入れる」かのようです。
3人は、感情がパフォーマンスの邪魔になると考え、思考や実践的な行動を感情に置き換えているのです。
自己愛と虚栄心
タイプ3の人は、自分を重要視する傾向があるので、少し自己愛が強く、見栄をはることもあります。 そのため、友人の目に映る自分のイメージを「保つ」ために、友人に自分の良い面を見せたり、極端な場合には嘘をついたりします。 多くの場合、タイプ3は実際の実力がそれほど強くないことがあります。なぜなら、表現が少し誇張されていることがあるからです。
親密さへの恐れ
友達がいないわけではありませんが、関係が深くなると、本当の自分を見られることを恐れて、避けたり逃げたりしてしまうことがあります。 そのため、タイプ3は、本当の自分を見られることを恐れ、人に自分をオープンにすることが難しいため、親密で良好な友人関係を築くことは容易ではありません。 タイプ3は非常に競争心が強く、通常、友人の前で「悪い」ことをしてはいけないと考え、「素晴らしい」行動をしますが、世の中に完璧な人はいません。 ありのままの自分を見てもらうことで、人生が幸せになるのです。
対人関係
勝ちたいという強い気持ちがあるからこそ、エネルギッシュで常にやる気が溢れています。 挑戦することが好きなあなたは、自分の価値と成果に結びつけるでしょう。 あなたは、「不可能なことはない」と信じているため、目標に向かって全力で取り組む達成型タイプです。 やる気があり、リーダーになってみんなを引っ張っていくことも多いでしょう。
主な性格的特徴
- カリスマ性があり、第一印象が良い
- 勝ちたい気持ちが強い
- 本心や感情を打ち明けるのが怖い
- スケジュールや会議がぎっしり詰まっている
- 印象的な業績の数多く持つ
- 仕事中毒
- 成果で自分の価値を測る
- 人に認められたい
- 非常に多忙で、動き回っている
- 即興や演技に興味があるかもしれない
- イメージを大切にし、外見が洗練されている
- よく他人と比較する
価値観
- 他者からの注目、称賛、地位を重視
- 物事を成し遂げることは、計画を立てすぎたり、空想に費やす「無駄な」時間よりも重要
- 目標を持って行動し、自己改善の熱い意欲を持つ
- 生産性と達成感が核となる価値観
タイプ3を構成する要素
基本的な恐怖: 自分が無価値であること。
自分が取るに足らない存在であることや失敗することを恐れています。この恐怖に対処するために、人生で勝つ方法を探し、自分が価値ある存在であることを自分自身に確信させます。
基本的欲求:価値があり、やりがいを感じたい。
主な動機:肯定されたい、他と区別したい、注目されたい、称賛されたい、他人を感動させたい。
注目されたい、称賛されたいという気持ちが原動力となっています。自分が無価値であると感じないように、成功して重要な存在になろうと努力します。
成長のヒント
- 自分の考えや感情を吟味しましょう。人に認められたいがために、他人の期待に合わせすぎて、自分の本音や感情がわからなくなってしまうことがあります。何かについて自分が本当にどう感じているのか、自問する時間を持ちましょう。あなたの言葉や行動は、自分の気持ちと一致していますか?
- 本当の意味での成長のためには、正直であることが不可欠です。自分の本当の気持ちや欲求を、自分にも他人にも正直に伝えましょう。同様に、他人を感心させたり、自分の重要性を誇示したいという誘惑に負けないでください。成功したことを自慢したり、成果を誇張したりするよりも、正直であることのほうが、より深く人を感動させることができるはずです。
- 自分の弱い部分を受け入れましょう。弱さを受け入れる方法を学び、より自分らしい方法で行動することで、成長していきます。
- 人間関係の中で慈愛と協力を大切にしましょう。そのためには、忙しい一日の中で、大切な人と心を通わせる時間を持つことが大切です。大げさなことではなく、一言でも感謝の気持ちを伝えるだけでいいのです。そうすれば、あなたはより愛情深い人間になり、より魅力的な人間になります。そして、自分自身についてもより良く感じるようになるでしょう。
- ゆっくりしてください。忙しさのあまり、目の前にあるものを見落としたり、今この瞬間を当たり前のように過ごしてしまうことは、スリーにとって簡単なことです。たまにはリラックスして、この瞬間に感謝する時間を持ちましょう。(そのためには、スマートフォンの電源を切ることも大切です。)
- 多くのタイプ3は、自分の成長とは関係のないプロジェクトに参加することで、大きく成長することができます。個人的な利害を超えた目標に向かって他者と協力して働くことは、自分の真の価値やアイデンティティを見出すための有力な方法です。
エニアグラムにおける「段階」
*この章は、「段階(エニアグラム)」より引用したものです。
3つの段階
健全〈段階1~段階3〉
- 囚われ・根源的な恐れ・欲求からくる問題が解消されている状態
- この状態だと、自由や解放感を感じられる
通常〈段階4~段階6〉
- いわゆる「普通」の状態
- 私たちの大半はこの状態にいる
不健全〈段階7~段階9〉
- 自由が制限されて、心身共に苦しい状態
- いわゆる、「病んでいる」
- 段階9はもはや末期である
- 不健全になるとさらに下に落ちるか、助けを呼ぶしか方法はない
タイプ3の段階
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健全
段階1「嘘偽りのない人」
- 「他者から認められたい」という欲求がなくなり、あるがままの自分を受け入れられる
- 内省的で自己成長を純粋に楽しんでいる状態
- 裏表もなく子供のように純粋で、他者と喜びや感動を共有しようとする
- 「優れた人間でいたい」という気持ちすらなく「ありのままでOK」な状態
- 今の自分を心の底から好きと思える状態
- オーラが人に伝わるのか誠実な人だと見られ、良きリーダーになれる
段階2「自信を持った人」
- 人の期待に応えたいと思えるようになる
- タイプ3らしいところがあるがちゃんと他者が自分のどこを見ているのかを気にできるようになる
- 相手に対しても細かい気配りができ、過度なアピールやマウンティングをする頻度が減る
- 競争意識もなくなり、「あなたOK、私もOK」的な雰囲気になる(エリックバーン)
- タイプ3の自信とは、「大人の余裕」
段階3「優れた模範」
- 成功者を演じるより優れた人になるべくストイックに努力をする
- たくさん勉強し、身体を鍛え、教養を身につけ、感性を磨くようになる
- 成功よりも成長を求めるようになる
- 男性であれば異性と遊ぶのを控え、女性であれば女子会への参加が減るだろう
- そして本当に自分を磨いていると、自分磨きをしている感覚すらなくなる
- 評価やナルシスティックな理由ではなく、純粋に成長することを楽しんでいる
- 結果、人から尊敬される
- 通常のタイプ3はプライドが高く馬鹿にされたり見下されたりすると怒るのだが、この状態では受け流す余裕ができる
通常
段階4「競争心の強い地位狙い」
- 最も一般的イメージに近いタイプ3
- 「目立ちたい!成功したい!」という欲求に掻き立てられ、アクセルを全開にしている状態
- 競争にも積極的に参加し、何としても勝とうとする
- ワーカーホーリックに陥っているが、目の前の栄光を手にするためにアドレナリンを120%出している
- どんな職業でもこの傾向はでる
- また、職業以外でも自分の子供にたくさん勉強させて優秀な子供にしようとするときも、タイプ3のこのレベルの傾向が出ている証拠
- 「社会的な成功=価値ある自分=それが全て」という方程式があり、そのために懸命に努力を惜しまない
- 質が悪いのはその目的を達成するためなら、他人も平気で巻き込むところ
- 「成功こそが価値の証明であり幸せの条件である」という価値観を他人にも当てはめるが悪気はない
段階5「イメージ意識の強い実利主義者」
- 何かが上手くいっていない時、その問題を解決するべく努力をするものなのだが、この段階にいるタイプ3は輝いているキャラクターを作り出す
- 目の前の人や周囲に好ましい印象を抱かせることにエネルギーを集中し、中身よりも外見に走る
- 周囲の人に好ましい印象を与えたいと思い、自分を演じる瞬間だ
- ネットビジネスがその象徴
- 自分をブランディングするのが大好きで、うさん臭くすら思える状態
- 成功者を目指すのではなく成功者を演じることに頭が回り始める
- その結果、そのうち自分の顔が解らなくなるくらいにまで自らを追い込んでいくわけなのだが他者からよく見られる快感に囚われてしまい、そこの歯止めが利かなくなる
- SNS中毒者にも多い
- SNSで「いいね!」をもらうために、借金をしてまで高級レストランで食事をする・高級ブランドの洋服を買うような行動にでたりする
- 他人から「痛々しい」と思われていても自分で自分をだましている状態なので、そこに気づいていない
段階6「自己中心主義で自分を売り込みに行く人」
- 段階5でのイメージ操作に限界がくると、これまでのイメージが崩れていくことを恐れ始める
- タイプ3にとって成功者のイメージは「投資しても創り上げるもの」である
- 今まで投資したお金・時間・労力が全て無駄になることは辛いことである
- それ以上に人から馬鹿にされることはタイプ3にとって屈辱以外何者でもない
- 「高級ブランドから飛び込み営業へ」
- これまで自称高級ブランドだったタイプ3は、「私を見て!」「俺を評価してくれ!」と当たり構わず飛び込み営業をするようになっていく
- そんなタイプ3の余裕のなさを見たときの周囲の反応は「とても痛々しい人」の一言に尽きる
- 「他人を下げて自分が上がる」と考えるようになる
- 「あの人って結局外見だけだよね!」と思われるのを恐れ、変な競争意識に駆り立てられるようになる
- そして自分のことを認めてくれない人々を蔑むようになり、人を落としてまで自分を上位にあげようとする
- 嫉妬や妬みに駆り立てられたら誰にでもタイプ3のこの段階の傾向はありそうだが、これはその通り…なのだがタイプ3の場合は成功・名声以外に価値を感じられなくなっているためにこの「諄い自分営業」が長く続くことになる
不健全
段階7「不正直なご都合主義者」
- 他者を欺くことに罪悪感を抱かない状態
- この時点で、善悪の倫理観は欠如していて、倫理ですらない
- 仮に罪悪感や自己嫌悪になっていたとしても他者を欺くことで得られることが多いと判断したら、迷わず他者を欺く
- この段階のタイプ3は、明らかに態度が正常ではないため誰からも相手にされない
- この段階のタイプ3はやがて姿を消すことになり誰にも会わないようにする
- 姿を消す理由は自分が堕落したことを他者に知られたくないからである
段階8「悪意のだまし屋」
- 正常な判断ができない状態になる
- 他人はおろか、自分自身すら騙している状態
- その為、他人に騙すことに抵抗感はなくなり最悪の場合、騙している感覚すらなくなくなっている
- 「私はウソを述べているつもりはないが、バレたらどうしよう」みたいな自己矛盾な状態になる
- この状態のタイプ3は社会に適合できる状態ではない
- 誠実に自分と向き合う時間を作るしかないが、それ自体がタイプ3にとって最も難しいことである
段階9「執念深い精神病者」
- 病的症状をまとうようになる
- 自尊心・誇り・自意識も全て失い、社会復帰困難な状態になる
- 心の中では「失うものは何もない」と思いながら、自分をダメにしてきた人たちを憎むようになる
- 復讐心に覆われる場合もある
タイプ3が16タイプ性格診断を受けると・・・
タイプ1の人が、16タイプ性格診断を受けるとESTJ(責任者タイプ)、ENTJ(リーダータイプ)に当てはまることが多いようです。このタイプの共通点は、目立ちたがり屋・頼れる・行動的などです。
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