MBTI

ENTPとビッグファイブの関係性

MBTI

ビッグファイブとは、世界で最も信憑性のある性格分析と言われており、アメリカの心理学者であり、オレゴン大学の名誉教授であるルイス・R・ゴールドバーグが提唱しました。ビッグファイブはその名のとおり、その人の個性(性格)を5つの因子によって分類します。

ビッグファイブの5つの性格特性(因子)の解説書←タップ

  • 神経症傾向:落ち込みやすいなど感情面・情緒面で不安定な傾向ネガティブな気分になりやすい。
    • MBTIとの関係:MBTIではこの因子は測定されない
    • 高得点:ストレスを受けやすい、衝動的・心配性である。 キーワード:不安、イライラ、うつ、自尊心が低い
    • 低得点:ストレスに強く、情緒的に安定している

      この性質(高得点のとき)の…
      • プラス面:警戒、努力できる
      • マイナス面:不安、うつになりやすい
      • 生物学的メカニズム:脅威への反応(扁桃および大脳辺緑系、セロトニン)
  • 外向性(E):自分の関心や勢力が他人や物に向けられるポジティブな気分になりやすい。
    • MBTIとの関係:高得点だと外向型(E型)低得点だと内向型(I型)
    • 高得点(外向的/E):社交的で物事に熱中する。 キーワード:積極的、社交的、活動的、冒険好き、明るい
    • 低得点(内向的/I):よそよそしく物静かである

      この性質(高得点のとき)の…
      • プラス面:報酬を求め手に入れる意欲が高くチャレンジできる
      • マイナス面:自らを危険に晒すことが多い。安定した関係を築きづらい
      • 生物学的メカニズム:報酬への反応(中脳ドーパミン報酬システム)
  • 開放性(N):文化的、美的、知的な新たな経験の受け入れやすさ。心が開かれている
    • MBTIとの関係:高得点だと直観型(N型)低得点だと感覚型(S型)
    • 高得点(直観/N):独創性・創造性に富んでいる、一風変わっている。美しいもの、知的なものに触れてみたい、探求・体験してみたい。 キーワード:好奇心、想像力、審美眼、幅広い興味
    • 低得点(感覚/S):現実的に考える、伝統にこだわる

      この性質(高得点のとき)の…
      • プラス面:芸術的感受性が高く、拡散的思考ができる
      • マイナス面:異常な信念を持ちやすく、精神病傾向がある
      • 生物学的メカニズム:心の連想の広がり
  • 協調性(F):自分のことではなく人のことを思って行動できる
    • MBTIとの関係:高得点だと感情型(F型)低得点だと思考型(T型)
    • 高得点(感情/F):人を信頼しやすく、共感性が高い。 キーワード:思いやりがあり相手を信頼する寛大さ、利他主義、優しさ、従順さ、慎み深さ
    • 低得点(思考/T):非協力的で、敵対心が強い

      この性質(高得点のとき)の…
      • プラス面:人間関係を潤滑にできたり社会全体が安定する
      • マイナス面:(相手に配慮しすぎて)自分の利益や取り分が減る
      • 生物学的メカニズム:他者への配慮(心の理論、共感要素)
  • 誠実性(判断機能が強い*):目標に向かい計画を立て、自分を律しながら、諦めずに責任感を持ちつつ勤勉に努力できる
    • MBTIとの関係:高得点だと判断機能が強い低得点だと知覚機能が強い
    • 高得点(判断機能が強い):有能で自己管理ができる。 キーワード:自己規律、粘り強さ、熟慮、忍耐、根性、熟慮、達成努力
    • 低得点(知覚機能が強い):不注意が多く衝動的である。

      この性質(高得点のとき)の…
      • プラス面:計画を立て、それに沿って自分を規律でき、目的を達成しやすい
      • マイナス面:その場その場の状況に応じて臨機応変に行動できず融通が効かない
      • 生物学的メカニズム:反応抑制(背外側前頭皮質)
        *判断機能が強いとは第一機能が思考型(T型)または感情型(F型)、知覚機能が強いとは第一機能が直観型(N型)または感覚型(S型)ということである。

ビッグファイブの5つの性格特性(因子)の下位特性一覧表←タップ

神経症傾向↓

説明言葉下位特性(ファセット)言葉説明
あまり怒ることはない。温和怒り激情的特に物事が思ったように進まないときに、
激しく感情が高ぶる。
穏やかで自信がある傾向がある。自信がある不安心配性起こるかもしれないことを
いろいろ心配しがちである。
自分に大体満足している。満足憂うつ悲観的おもしろくないことを頻繁に考える。
欲望は特に強くなく、
欲望を制御できる。
自制心がある利己的快楽主義欲望を強く感じ、欲望に誘惑されやすい。
当惑することはほとんどなく、
大抵の場合は自信にあふれている。
自信に満ちた自意識過剰自己を意識する人が自分をどう思うかに敏感である。
予期しないことにも落ち着いて効果的に対処する。プレッシャーに強い傷つきやすい低ストレス耐性ストレスの多い状況に負けやすい。

外向性↓

説明言葉下位特性(ファセット)言葉説明
ゆったりしたペースの生活が好き。のんびり活発度精力的スケジュールに予定が多く埋まっていて忙しい状態を好む。
特にグループの中では、
話すより聞くほうが好き。
控えめ自己主張強い自己主張意見をはっきり述べ、場を支配する。
グループを先導することに満足を覚える。
いつも真面目で、冗談をあまり言わない。険しい明朗性陽気楽しい人で、その楽しさを人と分かち合う。
静かで、穏やかで、安全なことを好む。平穏を求める刺激希求性刺激を求めるリスクを負うことに興奮を覚え、
いろいろ起こらないと退屈に感じる。
内向的で、人と打ち解けない。遠慮がち親しみやすさ外向性すぐに友達ができ、人といると満足する。
自分に時間を使いたいと強く思う。独立心が強い社交性付き合い上手人と一緒にいることを楽しむ。

開放性↓

説明言葉下位特性(ファセット)言葉説明
よく知っているルーチンを快適に感じ、
そこからの逸脱を好まない。
着実冒険冒険的新しい経験を熱望している。
ほとんどの人に比べて芸術的活動や
創造的活動への興味が薄い。
芸術に無関心芸術的興味芸術の鑑賞眼がある美しいものが好きで、
創造的経験を求めている。
自分の感情について考えたり、
感情を表に出すことがほとんどない。
冷静情動性感情に自覚的自分の感情を自覚していて、
感情の表し方を知っている。
想像よりも事実を優先する。地に足の着いた想像力空想的豊かな想像力を持っている。
世界をそのまま捉えることを好み、
抽象的な考えをすることはめったにない。
具象知性哲学的新しい考えに対してオープンであり、
興味があり、もっと知りたいと望む。
伝統に従って安定を
維持することを好む。
権力を尊重自由主義権力に対して挑戦的権力や伝統的価値に挑戦して
変化をもたらしたいと思っている。

協調性↓

説明言葉下位特性(ファセット)言葉説明
人のために時間を使うより、自分のことをしたい。自己中心的利他主義利他的人を助けることで充実感を味わい、
人のために尽くす。
人への反論を避けない。強情協調性寛容進んで対立を避けようとする。
自己を敬愛し、自分に満足している。高慢謙虚さ慎み深い注目されると落ち着かない。
目的のためにはあらゆる手段を使う。不義・不道徳道徳性不屈出世のために人を利用するのは正しくないと考える。
人は、一般的に他人に依存するのではなく、
自分自身でなすべきだと考える。
冷酷共感性親身人の気持ちを感じ、思いやりがある。
人の意図を警戒し、簡単には信用しない。人を警戒する信用性人を信じる人の善意を信じ、簡単に人を信用する。

誠実性↓

説明言葉下位特性(ファセット)言葉説明
自分の達成したレベルに満足しており、
野心的な目標を設定する必要を感じない。
満足達成努力意欲的自分に高い目標を設定し、
その達成のために 真剣に取り組む。
決断に慎重で時間を費やすより、
すぐに実行する。
大胆注意深さ慎重決断する前に注意深く考え抜く。
規則や義務は無視して、やりたいことをやる。気楽忠実さ従順規則や義務が不都合であってもまじめに守る。
日常生活で組織のために時間を多く取らない。非組織的秩序性組織的生活の中で組織構造の必要性を強く感じる。
長期間、むずかしいことを続けられない。中断自制力持続きついことにも立ち向かってあきらめない。
自分の目標達成能力を疑うことが多い。自信がない自己効力感自信がある取り組んだことには成功できると感じる。

ビッグファイブと16タイプ性格診断(MBTI)の各タイプの関係性は調査されており、以下の表がその相関です。ENTPがどの性格特性とその下位特性(ファセット)と相関があるのか照らし合わせてみると、それぞれのタイプの傾向がより詳しくわかるでしょう。

mbti-ビックファイブ-ナル心理学-ナルメカ(ナルキンのそうなるメカニズム)--ENTP

ENTPは、ビッグファイブの性格特性のうち、特に開放性が高く誠実性が低いことが分かります。

ENTPは偏見のない目で自分で世界を観察し、新しい理論やモデルを構築し試行錯誤するタイプなので、上記の特徴に当てはまるのは当然とも言えるでしょう。

↓タイプ間の相性を詳しくみる↓

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この記事を書いた人
ナル心理学

ナル心理学では、16タイプ分類性格診断テスト(≒MBTI診断)を中心に解説!

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ナルメカ(ナルキンのそうなるメカニズム) -NaruMECHANISM-

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