MBTIでは、人には8つの心理機能があると考えます。
思考型(T型) | 感情型(F型) | 感覚型(S型) | 直観型(N型) | |
外向型(E型) | 外向的思考(Te) | 外的的感情(Fe) | 外向的感覚(Se) | 外向的直観(Ne) |
内向型(I型) | 内向的思考(Ti) | 内向的感情(Fi) | 内向的感覚(Si) | 内向的直観(Ni) |
そして、人によって使い慣れていて得意な心理機能(第一機能・第二機能)というものがあります。同時にそれと対をなす反対の心理機能(第三機能・第四機能)は苦手になりがちです。
例えるなら、利き手と、そうではない手と同じ関係です。使いやすい利き手は、いつも使っているからさらに得意になります。しかし、その一方で利き手でない手は、さらに不得意になってしまいます。
これと同じことが、私たちの心理機能においても生じています。
心理機能のペア
『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用開始(一部改変)
心理機能はペアとして働きます。
外向的感覚(Se)ー内向的直観(Ni)
内向的感覚(Si)ー外向的直観(Ne)
外向的思考(Te)ー内向的感情(Fi)
内向的思考(Ti)ー外向的感情(Fe)
これらのペアは、対をなし協力して働きますが、互いに相反する性質があります。 ですが、大抵の場合、どちらか一方のみに活用が偏ってしまいます。 そして、その偏りが性格を特徴づけることになります。
第二の心理機能と第三の心理機能とペアになっています。 若い時は、第二の心理機能の働きに強く影響されますが、 落ち着いてくるとこれらのバランスを取ることが重要な課題になるでしょう。 経験が増すにつれて、自然とバランスを取ることができるようになります。
第一の心理機能と第四の心理機能はペアになっています。 第一の心理機能の働きにあまりにも信頼を置いている一方、 その逆の性質を持った第四の心理機能を効果的に働かすことに不得手になっています。 しかし、実は、第一の心理機能は第四の心理機能の潜在的な働きに頼っています。 実際のところ、この2つの心理機能は協同的に働かすことが望ましいのですが、ほとんどの場合、それは不可能です。 第一の心理機能に信頼を置き続けてゆけば、知らず知らずのうちにバランスが取られるようになると言われています。
外向的なタイプの第一心理機能は外向性です。 それゆえ、第四の心理機能は内向性です。 活発で行動的になる理由は、単に外向性の心理機能に最も信頼を置いているからだけではなく、 内向性の心理機能を抑えていることも理由の一つです。 第四の心理機能における、内的な情報感受もしくは内面におけるコントロールが弱みになってしまいます。
内向的なタイプの第一心理機能は内向性です。それゆえ、第四の心理機能は外向性です。 物静かで思慮深くなる理由は、単に内向性の心理機能に最も集中するからだけではなく、 外向性の心理機能を抑えていることも理由の一つです。 第四の心理機能における、外部からの情報感受もしくは外部へのコントロールが弱みになってしまいます。
『mbti性格タイプ論の視点から世界を覗こう』(サイト消滅)より引用終了(一部改変)
心理機能をさらに深く知りたい方へ
『MBTIへのいざない―ユングの「タイプ論」の日常への応用』という本には各心理機能について詳細に解説が書かれています。この本を読めば、MBTIの全てが分かると言っても過言でもない良書です。 ページ数が多く、ネットや他の本には載っていないような表や資料などのデータが豊富で、大変参考になります(自分の性格では不得意(苦手)な部分(=劣等機能)との付き合い方やST・NTタイプという分類や各タイプごとの自分自身を生かす方法などの表や資料)
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